韓国の経団連といわれる『全国経済人連合会』から興味深いリポートが出ています。
「韓国の製造業における高齢化の速度が他の国よりも早い。どうするんだ!」という内容です。
まず、以下をご覧ください。2010年と2020年で比較した韓国の製造業従事者の年齢構成です。
⇒参照・引用元:『全国経済人連合会』公式サイト「高齢化の沼に落ちた韓国の製造業…米国より11倍早く老化」
※『全国経済人連合会』のリポートを基にMoney1でグラフ化しました
上掲のとおり、韓国の製造業従事者は10年で老齢化が進み、特に50歳以上の割合が「30.1%」まで増えました。
次に、製造業従事者の平均年齢の推移(予測含む)を見ると以下のようになります。
⇒データ引用元は同上
※『全国経済人連合会』のリポートを基にMoney1でグラフ化しました
韓国はシルバーの線です。2014年からの上昇にご注目ください。
2011年には、韓国の製造業従事者の平均年齢は「39.2歳」でした。これが右肩上がりを続け、2021年には「42.9歳」となって、日本に追いつきます。
つまり、韓国はその後も上昇を続け、2026年には「アメリカ合衆国:44.9歳」「韓国:44.6歳」と、合衆国に並ぶ寸前までいくと見られているのです。
2011~2020年で、合衆国・日本・韓国の製造業従事者の平均年齢の上昇がどのくらいか、比較すると以下のようになります。
2011~2020年「製造業従事者」の平均年齢上昇
アメリカ合衆国:0.3歳
日本:1.2歳
韓国:3.3歳
合衆国は「0.3歳」なのに、韓国は「3.3歳」も上昇しています。これが同リポートのタイトルになっている「米国より11倍早く老化」というポイントです。
韓国の製造業従事者は急速に老いているといわざるを得ません。
そして、製造業こそが韓国を支えている産業なのです。先行きが懸念される状況と言えるのではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)