韓国の文在寅政権が末期になっており、そのためか韓国メディアでは文政権下の施策について総括するような記事が多くなっています。
脱原発でできるだけ原子力発電所を動かさなかったのでは
読者の皆さまもご存じのとおり、文在寅大統領は「脱原発」「クリーンエネルギー政策」を掲げて当選しました。そのため、韓国の原子力発電には極めて冷淡な姿勢で臨んできました。
その姿勢は、原発の整備期間が異様に長くなったことでも裏付けられます。
2021年08月29日、韓国メディア『ソウル経済』が、文政権下での原発施設の整備期間について調査・比較した記事を出しており、これが非常に興味深い内容となっています。
以下に引用してみます。
文在寅政権下で原子力発電所の計画予防整備期間が朴槿恵政権時代に比べ、発電所ごとに少なくとも2倍、多くて8倍以上増えたことが分かった。
朴大統領時代に比べて原発の整備にかかる時間が少なくとも2倍、最大で8倍になったというのです。例えば以下のような具合です。
月城3号機
朴政権下:2カ月
文政権下:16カ月月城3号機
朴政権下:3.5カ月
文政権下:19カ月※データ引用元は同上
このようなことになる理由は明白です。文政権が原発を動かしたくなかったので、それを忖度した『水力原子力発電』が整備項目を増やし、整備期間を引き延ばしたのです。
電力不足が露呈すると、これまでの姿勢はどこへやら、慌てて原発の再稼働に乗りだすわけなので、文政権の姿勢は一貫性を欠くものであるといえます。
(吉田ハンチング@dcp)