小ネタかもしれませんが、韓国メディアに見逃せない記事が出ていますのでご紹介します。世界中の韓国ウォッチャーが「確認したいこと」です。
2021年11月11日、鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相は、
――と、韓国メディアに明らかにしました。
このこと自体は、親北政権のことですから当然でしょう。
問題は、教皇が本当に「喜んで北朝鮮を訪問する」とおっしゃったのか、です。先にご紹介したとおり、バチカンの公式なプレスリリースには「北朝鮮」の文字すらありません。
韓国の議員が鄭外相にこの点を突いています。韓国メディア『ChosunBiz』の記事から以下に引用します。
(前略)
鄭長官はこの日、「国会外交統一委員会全体会議」で『国民の党』イ・テギュ議員が「金正恩に教皇に招待状を送ればどうか、という提案をしたことがあるか」と質問すると、まず「お話できる範囲は限られている」と前置きした。続いて鄭長官は「南北間の対話過程で、教皇が北朝鮮を訪朝する案を検討しているという意見は伝えた」と話した。
「教皇の訪朝意思は確かなのか」と議員は質問を重ねたが、「そう見ている」、「私たちはそう判断している」と話した。
チョン長官は「教皇様の行きたいという意志は確かなようだ。何度か(文在寅)大統領様にそのような意志を伝えた」とし「北朝鮮の決心さえあれば十分実現可能性がある」と答えた。
(後略)
鄭外相は、「教皇が文大統領に北朝鮮訪問の意思を伝えた」とはっきり言いながら、「教皇の北朝鮮を訪問する意思は確かなのか?」という質問には、「そう見ている」「私たちはそう判断している」となぜか推測で答えています。
もし、本当に教皇が北朝鮮を訪問する(ただし北朝鮮からの正式な招待状があれば)と発言したのなら、「教皇様の行きたいという意志は確かなようだ」といった推測ではなく、「確かだ」と断定で答えてもよさそうなものです。
果たして本当に教皇は文大統領に対して「喜んで北朝鮮を訪問しよう。あなたがたは同じ言葉を話す人同士ではないか」という発言をしたのでしょうか。
言っていないのであれば――教皇の言質も取れていないのに、北朝鮮には「教皇は訪北を検討しているので、招待状を出してはいかがでしょうか」と伝えたことになるのです。もし、教皇がそんな発言をしていないのなら、教皇と北朝鮮の双方への背信行為です。
(吉田ハンチング@dcp)