本当に?という話が韓国メディアで報じられています。
韓国『SKグループ』の崔泰源(チェ・テウォン)会長が、日米韓3カ国の現職高位官僚と学者、財界人を一堂に集めて太平洋・北東アジアの問題を議論し、解決策を模索する「第1回トランスパシフィックダイアログ(Trans-Pacific Dialogue 2021):略称「TPD」」を、2021年12月06~08日に開催するというのです。
開催地は、合衆国・バージニア州にあるサラマンダーリゾートとのこと。
本件を報じた韓国メディア『ソウル経済』の記事から一部を引用します。
(前略)
韓国側代表としては崔会長をはじめ、イ・ホング元国務総理、パク・イングク『Chey学術研究院』院長、ユ・ジョンジュン『SK E&S』副会長、イ・ソクヒ『SKハイニックス』社長などが参加する。アメリカ合衆国からはチャック・ヘーゲル(Chuck Hagel)元国防長官、リチャード・L・アーミテージ (Richard L. Armitage)元国務長官が、日本からは長島昭久元防衛相(原文ママ:筆者注)などが大挙参加する予定だ。
(後略)
まず、記事では「日米韓3カ国の現職高位官僚と学者、財界人を一堂に集めて……」なんて書いていますが、アメリカのヘーゲルさんとアーミテージさんは現役高位官僚ではないでしょう。
日本からは長島昭久議員(自民党)が参加することになっています。長島さんは、元『民主党』で自民党に鞍替えして「二階派」に加わった方です。
第3次野田改造内閣時代に「防衛副大臣」を務めました。先の衆議院議員選挙では、東京18区から立候補し、菅直人さんに敗れましたが比例復活で当選となりました。
この『TPD』は、「汎太平洋地域の民間外交と政策共助の必要性を強調してきたチェ会長がここ数年間構想したプラットフォーム」なのだそうです。
ちなみに、『SK』グループの『SKハイニックス』中国無錫工場は、合衆国の安全保障に関わるとして、オランダ『ASML』から最新のリソグラフィー装置を入手できなくなっています。
甘い見通しで中国リスクを放置してきた『SKグループ』がサプライチェーンの安全保障を考えるのだそうです――果たして大丈夫でしょうか。
長島議員が本当に参加するのかどうかも含めて、この興味深い会議の行方に要注目です。
(吉田ハンチング@dcp)