韓国メディアでは「01月の輸出が昨年同期比15.2%増加した553億2,000万ドル!」などと報じていますが、喜んでいる場合ではありません。
輸入は35.5%増加して602億1,000万ドルとなったため……。
韓国の貿易収支は2カ月連続の赤字です。
なぜ貿易収支に注目するかというと、韓国の場合、貿易でのもうけを示す貿易収支が黒字でないと国が成立しないからです。また、貿易収支の黒字こそが外貨を積んでいく基本になるので、貿易収支が赤字になるのは韓国にとって大変に困ったことなのです。
ちなみに日本は違います。貿易収支は赤字でも経常収支は黒字になることが可能です。
韓国は貿易収支が黒字でないと経常収支が赤字転落しますので、まず何より貿易収支が大事なのです。
――で、韓国の産業通商資源部の発表によれば、2021年12月の貿易収支は20カ月ぶりの赤字転落でした。
そのため、2022年01月の貿易収支がどうなるのか、非常に注目されていました。
2022年01月01~20日時点での貿易収支が「-56億3,100万ドル」と大赤字でしたので、「すわ2カ月連続の赤字か!」と。
結果は「2カ月連続の赤字」でした!
2022年02月01日、韓国の産業通商資源部から2022年01月の輸出入の動向が公表されました。以下をご覧ください。
2022年01月
輸出:553億1,600万ドル
輸入:602億500万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):-48億8,900万ドル⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2022年1月の輸出入動向」
2022年01月は貿易収支が「-48億8,900万ドル」(約-5,624.8億円)でした。
「01月20日時点で-50億ドルだったのを、残りの11日間で黒字にひっくり返す」という荒技は見られませでした。さすがにエンピツをなめることもできなかったのでしょうか。
>01月の貿易収支が黒字化した!
みたいなことが起こらなくて良かったです。
これで
2021年12月: -4億5,200万ドル
2022年01月:-48億8,900万ドル
と2カ月連続の貿易収支赤字です。
12月の国際収支統計は間もなく公表
ただし、今回の赤字はあくまでもインチキといわれることもある「通関ベース」でのこと。これが国際収支統計でどのように締まるのかが問題です。
まず12月分です。
通関ベースの統計では「貿易収支:-4億5,200万ドル」となった12月が国際収支統計でどのように締まるでしょうか? 間もなく『韓国銀行』から公表されます。国際収支統計では貿易収支は黒字になるはずです。
(吉田ハンチング@dcp)