「国際収支の方の話をするのでややこしい」というご指摘を賜わりましたので、2022年05月までの「通関ベースでの韓国の輸出入と貿易収支」のデータをまとめておきます。
通関ベースの貿易収支の方は、関税庁、統計庁、産業通商資源部から公表されます。
国際収支統計の方は『韓国銀行』が公表しています。
通関ベースの方は、鈴置高史先生が「インチキ」と指摘されたこともあるデータです。「インチキなんじゃないのか」と疑念を持つ理由は、Money1でも何度もご紹介したとおり、「赤黒が月末のわずか10日間でひっくり返されること」が度々あるからです。
「韓国の通関統計はインチキ」という指摘
小ネタかもしれませんが、韓国の通関ベースの貿易統計についてです。Money1では毎月、韓国の関税庁が公表している輸出入動向についてご紹介しています。月の20日までは赤字だったのに、産業通商資源部から「先月分が締まりました」として出てくるデー...
以下が2022年01~05月の通関ベースの輸出入と貿易収支のデータです。
⇒データ出典:『韓国 関税庁』公式サイト
赤枠で囲ったのが注目ポイントです。対前年同期比で、
輸出:+17.8%
輸入:+27.6%
輸入:+27.6%
となっています。輸出金額も伸びていますが、輸入金額の伸びの方が大きいので、「輸出 – 輸入」で求める貿易収支は赤字となっています。
01~05月の累計で貿易収支は「-78億4,200万ドル」と赤字。
2021年01~05月は「129億5,000万ドル」の黒字だったので、貿易収支は05月までで207億9,200万ドル減少しました。
というわけで、2022年の通関ベースでの貿易収支は、
2022年の貿易収支(輸出 – 輸入)
01月:赤字
02月:黒字
03月:黒字
04月:赤字
05月:赤字
01月:赤字
02月:黒字
03月:黒字
04月:赤字
05月:赤字
です。
韓国は輸出1本で食べている国なので、このように貿易でのもうけが減ってくることは危ない話なのです。
(吉田ハンチング@dcp)