2022年08月26日(金)が(ほぼほぼ)締まりました。2022年08月27日05:59現在、ドルウォンチャートは以下のようになっています(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
先にご紹介したとおり、ジャクソンホール、パウエル議長のキーノートスピーチが効きました。ファンダメンタルズの大きな変化で、一気にウォン安方向に進行。
結局、「1ドル=1,342ウォン」で決着。ただし、日足では直近最高値を抜いたわけではないので、これからさらにウォン安が進行できるのかは月曜日以降の市場動向によります。
何度もご紹介しているとおり、通貨レートは基本、通貨量の比で決まりますので、アメリカ合衆国の金融引き締め方向が変わらないなら、ベースはウォン安方向です。
ですから、通貨当局が多少ドルを溶かしたところで、ウォン安方向を変えることはできません。
さらに、合衆国と韓国の金利差がウォン安をブーストします。2022年08月25日、『韓国銀行』が0.25%(=25bp)の基準金利アゲを決めましたので、合衆国の政策金利に上限で追いつきました。
合衆国の政策金利:2.25~2.50%
韓国の基準金利:2.50%
しかし、読者の皆さまもご存知のとおり、来る09月20~21日にはまた『FOMC』(Federal Open Market Committeeの略:連邦公開市場委員会)での金利上昇が決まります。これによって合衆国、韓国の金利差は、また広がります。
これが本当に、『韓国銀行』李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁の読みどおりに、「韓国からの大きな資金流出を招きはしない」となるかどうかです。
ローソク足1本が1分間の値動きを示す「1分足」で見ると以下のようになります。
先の記事でもご紹介したとおり、弾幕の厚いプライスアクションが登場しています。
これが、仮に韓国通貨当局の介入を示すもので、要はワロス曲線であるなら、溶けたドルは無駄玉だったことになります。
ファンダメンタルズの変化に立ち向かったのですが、こういうときは立ち向かっても止められません。
これで2022年08月第4週目が締まりましたので、ローソク足1本が1週間の値動きを示す「週足」で見てみます。
前週の大きな陽線からの戻しになるどころか、さらに上昇を加える週になりました。しかし、ファンダメンタルズで動いてもテクニカルで止まります。オーバーシュート分には必ず調整が入ります。
今週の値動きがオーバーシュートでないかどうかは、来週以降の市場が決めます。
次週もお楽しみに!
追記
2022年08月29日(月)の市場が開きました。ドルウォンチャートの状況を以下の記事にまとめましたので本記事と併せてお読み頂ければ幸いです。
(柏ケミカル@dcp)