韓国「文在寅が非常に不快感を示す」監査院の要求を拒否!

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韓国尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の誕生から5カ月弱。前政権への追及は激しくなっています。折しも韓国では監査院が監査に乗り出す季節となりました。

2020年09月22日夜、海洋水産部の公務員であるイ・デジュンさんが失踪し、北朝鮮海域で銃撃されて死亡した件について、監査院の手が伸びようとしています。

本件では、イさんが誤って海に落ち、北朝鮮海域にまで流れ着き難に遭ったのではないか、と推測されるのですが、当時の韓国政府は「イさんは自主的に越北した」と断定。

また、尹錫悦(ユン・ソギョル)政権が成立してからの調査で国情院や大統領府からの指示によって、本件は「北朝鮮に忖度した方向」で解決が図られたことが分かっています。

問題は、誰がそのように処理するよう指示を出したかです。

糸をたぐっていけば、文在寅大統領その人の関与が証明できるかもしれない案件です。そのため、与党と野党の対立の焦点にもなっています。

文在寅に書面調査を要求!

2022年09月28日、ついに韓国の監査院は、文在寅前大統領に対して書面調査を要求するに至りました。

質問事項を文在寅さんに投げてそれに回答してもらおうというのです。

ところが――10月03日午前に行われた記者会見で、野党に転落した『共に民主党』のユン・クニョン議員は、この要求を「前大統領に対して非常に失礼だ」とし、拒否する旨を記者会見で述べました。

この「非常に失礼だ」は文在寅さん自身が語ったというのです。

韓国メディアの報道によれば、質問状の送付について秘書官から報告を受けた文在寅さんは、強い不快感を示し、質問状の受け取りを拒否。また今後の調査にも応じない方針とのこと。

『共に民主党』側は猛反発していており、韓国メディア『朝鮮日報(日本語版)』の記事から以下に一部を引用すると、こんな具合です。

(前略)
民主党の朴省俊(パク・ソンジュン)広報は論評を通じ、「退任した大統領を侮辱するために、監査院を先頭に立たせた政治報復を行うことに怒りを禁じ得ない。

民主党は文前大統領に対する尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の政治報復に強く対抗して戦う。

尹錫悦政権は国民の怒りを覚悟しなければならない」と述べた。
(後略)

⇒参照・引用元:『朝鮮日報(日本語版)』「文在寅前大統領、書面調査用紙の受け取りを拒否=韓国公務員射殺事件」

『共に民主党』は監査院の動きに対して「政府報復」と規定しています。

しかし、先にご紹介したとおり、監査院はそもそも法的に独立した存在で強力な監査権限を有しています。監査院の調査については誰も阻むことができません。

与党『国民の力』と野党『共に民主党』のどつき合いが激しくなっていますが、これは前政権関係者に対する捜査の手が伸びていることが原因と思われます。

李在明(イ・ジェミョン)『共に民主党』党首はすでに起訴されていますし、いよいよ文在寅前大統領にも手が届くかという状況です。ご注目ください。

(吉田ハンチング@dcp)

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