韓国「国債発行が無理なんだい」

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韓国債の利回りが再び上昇しています。以下は3年物の利回りチャートです(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。

最も枚数の多い韓国債3年物の利回りは「4.462%」に達しています。こういうときは折れ線チャートで見た方が面白いので、以下もご覧ください。

上掲のように韓国債3年物は上昇の一途をたどっています。韓国が利上げを行っているので上昇して当然ですが、これは韓国債が売られていることでもあります。

先からご紹介しているとおり、国債の利回りが急上昇するのはよろしくございません。

韓国政府は、国債の利回りでボラティリティーが高まらないように、バイバック(買い戻し)、単純買い取りを行ってきましたが、2兆ウォン3兆ウォンを買い取ったぐらいですので、利回りの上昇を止めることはできていません。

そのような状況の中、2022年10月13日、韓国の企画財政部が興味深いプレスリリースを出してます。

□企画財政部は09~10月、国庫債の発行実績、最近の財政所要および国庫債の受給条件等を勘案し、22.10月には「募集方式非競争買収」による国庫債の発行を行わない計画であることをお知らせします。

※9月国庫債発行実績(8.29.~9.30.):11.9兆ウォン(競争入札10.4兆ウォン)
10月国庫債発行実績(10.4.~10.12.):5.0兆ウォン(競争入札5.0兆ウォン)

□11月国庫債発行計画は10.27(木)企画財政部ホームページを通じて別途公知する計画です。

⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト「2022年10月国庫債募集方式非競争買収発行可否および発行計画」

10月は「非競争買収」の国債発行を行わないことにしました――という内容ですが、2つの解釈ができます。「やらなくていい」のか「できない」のかです。

「やらなくていい」の場合には「発行しなくても資金は足りている」ですが、「できない」場合は「引き受け手がいなかった(もう要りません)」「金利が高いので発行したくなかった」などの理由が考えられます。

韓国の国債がこの先どうなるのかはちょっと見ものです。

(吉田ハンチング@dcp)

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