韓国メディアの皆さんは、どうも日本が円安によって金融危機に陥ってほしいようです。
しかし、当たり前ですが、日本には韓国のように金融危機について切迫感はありません。一部の経済評論家の皆さんが騒いでいらっしゃいますが、それだけです。日本が今回の円安で金融危機になったりはしないからです。
ただ、韓国の皆さんは「日本人が金融危機が来るかもと騒いでいない」のが気に入らないようです。
韓国メディア『韓国日報』に傑作な記事が出ていますので、冒頭部分を以下に引用します。
21日午前、日本・東京の証券街、日本橋兜町。
前日、円・ドル為替レートが150円になり、金融危機の影が現れているだろうかと思ったが、とても平穏だった。
出勤する証券会社の職員たちに「金融危機が迫っていると思うか」と聞いたところ、みんな驚いていた。
「初めて聞く話だ」、「それはどういうことなのか」という返事だった。
彼らの心配はインフレだった。円安のために輸入物価と消費者物価が上がり、企業の採算性が落ち、国民の生活に影響するのではないか、という恐れについて話した。
「日本発、アジア金融危機が迫る」という暗い見通しに耳を傾ける日本人はほとんどいない。国内外の経済専門家たちもそうだ。
なぜだろうか。
円安なのは事実だが、深刻な危機状況ではない。
(後略)
出勤途上の証券会社の皆さんは、「日本に金融危機が迫っていると思いますか」と聞かれてキョトンとされたようです。当然でしょう。
「日本発のアジア金融危機」なんていう妄想を膨らませているのは、韓国メディアの皆さんだけです。
小松左京先生に『日本沈没』という傑作小説がありますが、これに対して筒井康隆先生の手に成る『日本以外全部沈没』という、これまた傑作な短編小説があります。
金融危機がきて、アジアは「日本以外全部沈没」になるかもしれませんので、韓国メディアの皆さんは沈没しないように、日本のことよりも、自国のことをもっと心配された方がいいでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)