【追記修正】韓国の第2金融圏「現金・ドル不足」と健全性悪化の懸念

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<<重要な追記>>
韓国金融当局が緊急で動き、市中銀行がRPを使って『興国生命』に必要な資金のほとんどを提供することになり、『興国生命』は「予定どおり11月09日に早期償還を行う」と方向転換しました。
<<以下元記事:修正>>

韓国では資金調達市場での混乱が懸念を拡大しています。

『韓国レゴランド』のABCP(Asset-Backed Commercial Paper:資産担保コマーシャルペーパー)が不渡りとなり、『興国生命』の永久債が早期償還を行えなかったこと『興国生命』が永久債を早期償還せずと公表したことが打撃となりました。

立て続けに起こった2件が短期資金調達市場、またドル建て債券の信用を下落させたのです。

まず、以下に懸念の内容について引用してみます。

国内外の金融市場が揺れ動く中、国内保険会社、カード会社、総合金融会社など第2金融圏流動性危機の懸念が高まっている。

受信(預金)機能がなく、外部資金調達に依存しなければならない事業特性上、流動性が梗塞されれば危機状況に直面するからだ。

国内外で同時多発的に発生した複合危機が相対的に弱い環である国内第2金融圏を襲っている様相だ。
(後略)

⇒参照・引用元:『デジタルタイム』「[금융권 `돈맥경화` 비상] 금융당국 한눈파는 사이에… 제2금융 유동성 위기 `재깍재깍`」

保険会社・カード会社・総合金融会社などの第2金融圏で資金不足が懸念されており、理由は銀行と違って預金がないからだとしています。大変まずいことに現金・ドル不足、健全性悪化が懸念されているとしています。

さらに以下です。

(前略)
市場では第2金融圏会社の現金とドル不足、健全性悪化の懸念が提起されている。

ある証券会社の債権運用担当者は「市場ではドル流動性不足の疑いまで広がった」とし、「最近、国内金融会社が発行した債券のCDSプレミアムも上がった上に、保険会社のPF投資規模も大きく、満期が到来すると、資金事情が萎縮するしかない」と話した。
(後略)

市場ではドル流動性不足の疑いまで広がった」というのが大問題です。

そもそも市場は全ての情報を飲み込んで動きますので、このような観測が出ること自体がイカンのです。投資家が韓国から手を引く動きに出て、それが奔流になると本当に資金逃避(キャピタルフライト)が起こるかもしれません。

ドル不足が深刻になってくると……またぞろ「通貨スワップ」の連呼が始まるかもしれません。ただ、この場合は韓国独自の都合ですので、アメリカ合衆国『FRB』(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)は「『韓国銀行』だけにドル流動性を供給するの?」といいそうです。

金融市場発の経済危機(これが本当の金融危機)に陥らないように韓国は凌ぎきらないといけません。

韓国ではお金の貸し出しを行う機関を第1、第2、第3と分けています(第四が入る場合もアリ)。第一金融圏は一般銀行と特殊銀行。日本でいう都銀・地銀や特殊銀行である『農協銀行』などはここに区分されます。第二金融圏は、保険会社、証券会社、総合金融会社、相互貯蓄銀行、与信専門金融会社などです。

(吉田ハンチング@dcp)

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