【思惑が大外れ・真逆の結果に】韓国「空売り解禁」した結果……セルコリアが5倍に拡大した!

広告
おススメ記事

2025年03月31日、韓国の金融委員会は、「2023年11月に全面的に禁止した空売り」の解禁に踏み切りました。これは一応「空売りの全面解禁」とか報道されていますが、正しくありません。

金融委員会が出したプレスリリースによれば、解禁後2カ月間は「もし空売りが特定の銘柄に偏ったら……」というシステムを導入した上での「おっかなびっくり」の空売り解禁なのです。


空売り取引が急増する特定銘柄に対し、翌日の空売りを制限する仕組みについて説明しています。

⇒参照・引用元:『韓国 金融委員会』公式サイト「【報道参考】03月31日から公売度を全面再開します。 – 第1次臨時金融委員会開催・議論」

04月が終わろうとしている中、つまりは空売り解禁からほぼ1カ月たったわけですが、株式市場における「売買状況はどうなっているのか」をご紹介します。

外国人は帰ってきませんでした(笑)

金融委員会は、空売りが再開されれば外国人資金が大挙流入するという見通しを披露し、「ほんとお?」と疑念が提起されていたのですが……。

Money1でもご紹介してきたとおり、外国人投資家は「売り越し」で金融当局の甘い見通しを一蹴しました。外国人投資家の純買収金額(買収 – 売却)の推移は以下のようになります。


↑データ出典は『韓国取引所』/04月は28日時点での数字

数字がマイナスになっているのは、買収金額よりも売却金額の方が大きいからです。つまり「売り越し」の金額を示しています。

面白いことに、外国人投資家は2024年08月からずっと「売り越し」を続けています。セルコリア(韓国売り)です。

で、満を持して03月31日に空売りを解禁してみたら――金融委員会のいう「外国人資金が大挙流入する」どころか、売り越し金額が10兆7,500億ウォンにまで膨らんだのです。

03月の純買収金額が「-2.2兆ウォン」(=その分売り越し)ですから、大笑いなことに、空売り解禁して韓国売りが約4.97倍、ほぼ5倍になりました。

そもそも「株価が下がるから空売りは全面禁止だ」とか頭の悪いことを行っているのがおかしいのですが、韓国にふさわしい結果となった――と見えます。ばかな国だなあ。

コロナ禍の株価暴落で真っ青になった当局が始めたので、「全銘柄空売り禁止」も文在寅政権のせいです。その後尹錫悦(ユン・ソギョル)政権も「空売りはけしからん」と主張する個人投資家におもねりました。

(吉田ハンチング@dcp)

広告
タイトルとURLをコピーしました