韓国は詐欺の多い国といわれますが、ゴルフの非常に盛んな国です。この2つ特徴が合わさったためなのか、韓国は「ホールインワン詐欺」が多い国です。
ホールインワンというのは、ティーショット1打でそのコースのカップに入れてしまうことですが、発生確率は1万2,000分の1(約0.008%)といわれます。
毎週1回コースに出ても57年で1回出るかどうか、という珍しいことなのです。
ところが、この難しいホールインワンを何度も達成する人多数なのです。詐欺なのです。
ホールインワン保険とは?
ホールインワンをやってしまうと、急な出費に見舞われます。
というのは――ホールインワン達成者は一緒にいたプレーヤーを招いて盛大に祝賀会を催すなどをしなければならない――といった慣例があるからです。
キャディさんにポチ袋を出したり、記念植樹を行ったりをすることもあります。他にも記念クオカード、記念ボールを作ることも。
ホールインワン達成は確かにすごいことですが、やってしまったプレーヤーからすれば罰ゲームの側面もあるのです。この出費のためにあるのが「ホールインワン保険」です。
多くは小額の掛け捨てですが、ホールインワン達成時の祝賀会や記念品などにかかる費用を補償してくれます。
金融監督院も保険詐欺摘発に乗り出す
韓国で「ホールインワンを達成した」とウソをつく人が多いのは、ホールインワン保険を利用してお金を得るためです。
2023年01月24日、ソウル南部地裁は60代の男性に400万ウォンの罰金を宣告しました。この人は12月に2つの保険会社から合わせて400万ウォン、ホールインワン保険の補償金を受け取っていたのです。
ものすごいプレーヤーの例があります。2017年02月13日にホールインワン保険に加入した李某氏は、その3日後にホールインワンを達成。
驚くなかれ、2022年09月27には、金融監督院がホールインワン詐欺の容疑者168人を確認し、警察庁にそのリストを渡したと公表しているのです。
このとき、金融監督院は「一般人のホールインワン成功の可能性は非常に薄いものであるにもかかわらず、短期間のうちに複数回ホールインワンを成功したり、虚偽のホールインワン費用領収証を提出したりなど、保険詐欺の疑いが多数確認された」と述べています。
一生に1回出るかどうかというホールインワンを、短期間に複数回というのですから呆れます。
なぜそんなスグにばれるウソをつくのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)