北朝鮮が「ウクライナへの戦車提供」を批判。「われわれはロシア軍・ロシア人民と共にある」

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2023年01月27日、北朝鮮・金正恩総書記の実妹である、『朝鮮労働党』中央委員会の金与正(キム・ヨジョン)副部長が、自由主義陣営国によるウクライナへの戦車提供を非難する声明を出しました。

アメリカ合衆国・ドイツ間に「お前が出すならウチも出す」という世にもアホらしい鍔迫つばぜり合いが行われていたのですが、結局、

アメリカ合衆国:M1エイブラムス 31両
ドイツ:レオパルト2 15両

をウクライナに提供することになりました。

戦時にはなぜか異常に賢くなるイギリスは、先に「チャレンジャー2を約12両提供する」と決めていた(2023年1月14日)ので、ウクライナの地に自由主義陣営国の3種の戦車が集結することになります。

(イギリスを中継するとか迂回提供すればいいのに)日本も90式とMRLSを出してやったらどうなんだ、という話ですが、こちらは無理そうです。

合衆国の戦車提供に対して、金与正(キム・ヨジョン)さんは以下のような談話を公表しています。

「数多くの軍事装備をウクライナに送り込み、不安定な世界的事件の継続をあおる『特別な功労』を立てた米国が、最近は彼らの主力の戦車まで提供することを公式発表したことで、反ロシア対決の立場をより明確にした」

「ウクライナに地上攻撃用の戦闘装備を送り込むことで、戦争状況を段階的に拡大している米国の処置に深刻な憂慮を表明し、これを強く糾弾する」

「そこには、ロシアを破滅させるための代理戦争をより一層拡大し、彼らの覇権的目的を達成しようとする凶悪な考えが下地となっている」

米国さえなければ、世界は今より明るく安全で平穏な世の中になっているだろう

「ウクライナの戦場は、20年前に米国の主力戦車が横行した中東の砂漠では決してない」

「米国と西側が誇るいかなる武装装備も、勇ましいロシア軍と人民の不屈の戦闘精神と威力を前に全て燃えつき、鉄くずの山となることを私は信じて疑わない」

「帝国主義連合勢力がいくら悪あがきをしても、高い愛国心と頑強な精神力を持つロシアの軍隊と人民の英雄的気概を絶対にくじくことはできないだろう」

「我々は、国家の尊厳と名誉ある国の自主権と安全を守るための戦いに乗り出したロシア軍と人民と常に同じ塹壕に立っている」

金与正(キム・ヨジョン)さんは大きな勘違いをしています。

現在のロシアは、第二次世界大戦時のように、ドイツに攻め込まれて防衛戦を戦っているわけではありません。事態は全く逆で、「もともとはロシアのものだったんだー!」とよその主権国家に無法に攻め込んだのはロシアの側で、どれほど弁解しても、ロシアが悪いとしかいえません。

ロシアが行っているのは侵略戦争で、そこに参加させられているロシアの人民はこの戦争を支持しているのでしょうか。いや、そもそも人民が参加している戦争といえるのでしょうか。参加しているのは、人民ではなくただの兵士ではないでしょうか。

もちろん北朝鮮にも人民はいません。全うな市民社会が存在しないなので、人民なるものがあるわけがないのです。今から考えると世にもあほらしい話ですが、某先生などは「北朝鮮の人民と連帯だ」などとのたまっていたのです。

人民うんぬんはともかく、この戦争は不法はものなので、絶対にロシアを敗北に追い込まなければなりません。できなければ、それこそ世界秩序が変わってしまいます。

もちろん北朝鮮も崩壊に追い込まなければなりません。

(吉田ハンチング@dcp)

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