韓国の経常収支「-45億ドル」で赤転。危なくなってきた

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2023年03月10日、『韓国銀行』が「2023年01月の国際収支統計」を公表しました。

結論からいば予想どおりの赤字です。しかも韓国にとって最も大事な貿易収支が「-74.6億ドル」という巨額赤字となりました。

以下をご覧ください。


↑黄色でフォーカスしたのが2023年01月の経常収支/単位は100万ドル

2023年01月
貿易収支:-74億6,130万ドル
サービス収支:-32億6,850万ドル
第1次所得収支:63億7,780万ドル
第2次所得収支:-1億6,470万ドル
経常収支(上記4つの合計):-45億1,670万ドル

⇒データ出典:『韓国銀行』公式サイト「ECOS」

通関ベースでの01月の貿易赤字は「126.9億ドル」もありましたので、国際収支統計でも貿易収支が赤字になるのは当然ですが「-74億6,130万ドル」は巨額です。

幸いなことに第1次所得収支が「63億7,780万ドル」もありましたので、なんとか経常収支が「-45億1,670万ドル」で済みました。

第1次所得収支は、海外からの所得を計上する項目で、配当などが含まれます。

ちなみに、この「第1次所得収支:63億7,780万ドル」は、(1980年01月以降で)韓国史上最大の黒字です。

1980年01月~2023年01月の第1次所得収支の黒字額を並べてみると、Top5は以下のようになります。

第1位 2023年01月……63億7,780万ドル
第2位 2021年05月……60億6,260万ドル
第3位 2022年12月……47億8,530万ドル
第4位 2021年06月……37億7,940万ドル
第5位 2021年12月……34億8,610万ドル

⇒データ出典:『韓国銀行』公式サイト「ECOS」

ただし、この01月の第1次所得収支の拡大は、2023年から導入された「海外子会社か本社に対する配当金が非課税(益金不算入制度)」が影響しています。

見事に最近ばかりです。つまり、韓国がこれまで積み上げてきた投資が実を結び、近年になって海外からの所得が増加しているわけです。

先にご紹介しましたが、韓国メディア『ハンギョレ』は「韓国は貿易より配当で稼ぐ国になった」と主張していますが、肝心の経常収支が黒字になっていませんので、「まだなってはいません」が正しいのではないでしょうか。

2021年01月~2023年01月の経常収支の推移を見ると以下のようになります。

2021年05月の「113.1億ドル」の黒字から右肩下がりであることが分かります。

貿易赤字から経常収支の赤字に続くというのは、いつかきたドボン騒動の道です。韓国は経常収支赤字を外国からの融資で穴埋めして、それが返済できなくなってドボン騒動を起こすのです。

韓国は危なくなってきました。

(吉田ハンチング@dcp)

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