2023年06月08日、韓国最大野党『共に民主党』の李在明(イ・ジェミョン)党首が、駐韓中国大使館に趣き、邢海明中国大使と会談を行いました。
自身と『共に民主党』、また左派・進歩系人士がいかに追い込まれているとしても、「中国への事大」に他なりません。
駐韓中国大使館は以下のようなプレスリリースを出しました。
邢海明大使、李在明・韓国普通民主主義党首と会談
2023-06-09 08:41邢海明大使は06月08日、韓国・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表と公邸で面会した。
李氏は、「韓中国交樹立以来31年間、両国は相互尊重と信頼の戦略的パートナーシップを構築し、北東アジアの発展と繁栄に大きな貢献をしてきた」と述べた。
また「最近、現在の国際情勢は複雑に展開し、韓中関係にも影響を及ぼしている。 両国間の相互信頼と親善が後退していることは憂慮すべきことであり、双方はこの状況を変えるために協力する必要がある。
双方が貿易、文化、観光などさまざまな分野で交流と協力をさらに深めていくことを希望する。『共に民主党』は、韓中関係の発展を促進するための努力を続けていく所存である」と述べた。
邢海明は「中国と韓国は切っても切れない隣人でありパートナーであり、31年前、双方は冷戦の氷を割って国交を樹立し、各分野での実りある協力に繋がった」と述べた。
また「中国は常に韓国の核心的な懸念を尊重しており、韓国も台湾などの問題で中国の核心的な懸念を効果的に尊重する必要がある。
われわれは、韓国企業が中国との協力に対する自信を強め、中国の市場と産業構造の変化に対応し、中国の経済成長の配当を引き続き共有することを歓迎する。
『共に民主党』は中国との関係を重視し、以前から両国の互恵的な協力を積極的に推進してきた。
現在の状況下、貴党とその指導者が引き続き中韓関係に関心と支持を示し、韓国社会における中国に対する正しい認識を高め、中韓関係の健全で安定した発展を促進するために積極的な役割を果たすことを希望する」と述べた。
また、双方は、朝鮮半島問題、日本の福島原発の汚染水(原文ママ:引用者注)放出、国際・地域情勢について意見交換を行った。
(後略)
李在明(イ・ジェミョン)党首は「『共に民主党』は韓中関係の発展を促進するための努力を続けていく所存である」と述べたことになっています。
党首および『共に民主党』の親中宣言です。『共に民主党』とその議員が自由主義陣営の敵であることが明確になりました。
李在明(イ・ジェミョン)さんが行ったことは、李朝末期に右往左往した朝鮮王朝の姿を彷彿とさせます。事大する相手をころころ変えて結局は日本に併合されることになったのです。
駐韓中国大使館は、邢海明大使が述べたことを長々としたプレスリリースにして公表しています。以下に全文和訳を掲載します。大変に長いので、面倒くさい方は強調文字などの部分だけご覧ください。
最後の部分に、福島処理水の放出についてうそに満ちた主張と共に「韓国と中国は協力すべきである」と共闘を呼びかけた部分があります。
邢海明大使は06月08日、韓国『共に民主党』の李在明(イ・ジェミョン)代表と公邸で会談し、中韓関係や朝鮮半島問題について意見交換を行った。
邢海明は、「中国と韓国は切っても切れない隣人であり、切っても切れないパートナーである。 何千年もの間、両国民は互いに学び合い、共に栄光と華麗な東洋文明を作り上げてきた。
31年前、双方は冷戦の氷を破り、イデオロギーの壁を越えて国交を樹立した。
国交樹立の当初の目的は、隣国同士の相互支援、相互達成、友好であった。
その結果、両国はあらゆる分野の協力で実りある成果を上げ、世界から注目されるようになった。過去、現在、未来のいずれを見ても、中韓関係が良くなる理由は何百万とあり、悪くなる理由は一つもない」と述べた。
また邢海明は、「中国政府は常に韓国と中韓関係を重要視し、その発展に多くの努力を払ってきた」と強調した。
「しかし、中韓関係は現在かなりの困難に直面しており、率直に言って、その責任は中国にあるのではない。
中国は常に韓国の核心的関心を尊重してきたし、韓国もまた中国の核心的関心を尊重すべきである。
台湾問題は、中国の核心的利益の中心であり、中韓関係の基盤に関わるものである。韓国が約束を守り、台湾やその他の問題で中国の核心的関心を効果的に尊重することを希望する」
「最近、韓国側は対中貿易赤字の拡大を強く懸念しているという。
これは、世界経済状況の悪化や半導体の下降サイクルといった客観的な理由もあるが、主に一部の人々が『脱中国化』を進めようとしていることに起因している。
中国と韓国は、『あなたには私がいて、私にはあなたがいる』という経済パターンを形成しており、生産・サプライチェーンは高度に統合され、切っても切れない関係にある。
中国には巨大な市場があり、対外開放の扉は常に開かれている。 韓国が中国との協力を固く信じ、中国の市場と産業構造の変化に対応し、対中投資戦略をタイムリーに策定・調整する限り、中国の経済成長の配当を共有し続けることができると思っている」と述べた。
邢海明はまた「現在の国際情勢は複雑で進化しており、中韓関係も外的要因による困難に直面している」と強調した。
「韓国側が中国との関係に対処する際、外的要因の干渉を取り除くことができるようになることを望んでいる。
アメリカ合衆国は中国を抑えるために力を尽くしており、一部の人々は、合衆国が勝ち、中国が負けることに賭けているが、これは明らかに誤った判断であり、一般的な歴史的状況を見ることができていない。
これらの人々は、中国の歴史、社会システム、習近平国家主席の指導の下に団結して偉大な中国の夢を実現しようとする中国国民の確固たる意志を理解しておらず、紙の上だけで語っている。
今、中国が負けることに賭けている人は、将来必ず後悔するだろう。
現在の中国と韓国の世論は、さまざまな要因で問題がある。 しかし、中国の清華大学が行った調査によると、今年01月現在、中韓関係のスコアは4.1(最高は10、最低は-10)、中米は-8、中日は-5.6であり、中韓友好はまだまだ健在であることが分かる。
中国と韓国は、苦労して発展した関係を大切にし、潮流に逆らって航海し、進まなければ後退するという危機感を持って、関係を前進させるべきである。
そうすれば、両国と人民の利益につながり、地域の平和、統一、発展を守ることができる。
国民党は中国との関係を重視し、以前から中国の各界と積極的に友好交流を行い、両国の互恵的な協力を精力的に推進してきた。
現在の状況下、党代表が引き続き中韓関係への関心と支持を示し、韓国社会における中国に対する正しい認識を高め、中韓関係の健全で安定した発展を促進するために積極的な役割を果たすことを希望する」と述べた。
「中国は常に半島の平和と安定の維持、半島の非核化、対話と協議による問題解決を主張してきた」と邢海明は強調した。
「現在の半島情勢は再び緊迫しており、中国は全ての当事者に対し、冷静さと自制を保ち、早期に『ダブルモラトリアム』を再開し、情勢の冷え込みを促し、対話を再開するよう求めている。
その過程で、関係者は、互いの正当な安全保障上の懸念に効果的に対処するための具体的な提案と行動を打ち出すべきである。
私は、北と南が民族の正義に照らして、対話による和解と協力を促進し、相互関係の改善に努めることを希望する。中国は、半島問題の政治的解決の推進に向け、独自の方法で取り組み、積極的かつ建設的な役割を果たし続けていく」
また、邢海明は、
「日本の福島原発汚染水の問題について、日本政府は福島原発汚染水(原文ママ:引用者注)の海洋放出を繰り返し「ごまかして」おり、「水質は無害で放出は正当」「海洋排出は原発汚染水を処理する唯一の選択肢」と主張してきたが、事実は主張とは矛盾している。
最新の結果では、福島原発の港で捕獲された魚に含まれる放射性元素セシウムが、日本の法定基準の180倍という衝撃的な数値で基準を超えていることが判明した。
福島原発の汚染水には60種類以上の放射性核種が含まれており、その多くはまだ有効な処理技術が確立されていない。
入手可能な情報から、放出は最長で30年続くと予想されてる。
放出日から57日以内に、放射性物質が太平洋の大部分に、10年後には地球上の海域に拡散する可能性がある。
日本側が経済的利益などから太平洋を自国の下水として扱うのは極めて無責任である。
日本側は近々、核汚染水(原文ママ:引用者注)を海に流すことを正式に決定するかもしれない。
中国と韓国は、日本のすぐ隣国として、自国民の生命を守り、世界の海洋生態系を守るという観点から、日本による核汚染水の海洋放出を阻止するために協力すべきである」と語った。
いい気なものですが、上掲のとおり、問題は最大野党が中国に事大しているという点です。
日本のマスコミの皆さんは「日韓は雪解け」みたいなムードを醸成しようとしていますが、韓国の立法府で過半数を押さえている勢力は親中もはなはだしい輩で、李朝末期のように隙あらば中国に事大し、反日運動を繰り広げるのだということを決して見逃してはなりません。
(吉田ハンチング@dcp)