『韓国銀行』が最新のデータを公表してくれたので、短信ですがご紹介します。金利に関わる件です。
韓国では基準金利が上昇しています。
先にご紹介したとおり、2022年07月13日、『韓国銀行』は0.5%を基準金利を上げました。
当然ですが、基準金利が上がると貸し出し金利が上昇します。貸し出し金利が上昇すると「変動金利」でお金を借りている人は、利払いが増加して大変苦しいことになります。
特に(よせばいいのに)2020年の不動産を高値でつかんだ人です。金利がどんどん上昇する局面で果たしてどこまで耐えられるでしょうか。
では、変動金利でお金を借りている人の割合がどのくらいになるのか?です。
これまでMoney1でもご紹介してきたとおり、データを取る時期によって異なるのですが、韓国の場合ほぼ7~8割が変動金利でした。
これの最新データが『韓国銀行』から出たのです。
2022年05月時点で、国内預金銀行が新規で扱った「家計向け融資」の変動金利の割合は、全体の82.6%となっています。
なぜ変動金利を選択するのかというと、これは国内銀行が提示する「固定金利」と「変動金利」の金利差が「1%以上」となっているからです。
例えば、『国民銀行』の場合、住宅ローンの金利は以下のようになっています。
固定金利:4.75~6.25%
変動金利:3.74~4.94%
変動金利:3.74~4.94%
この2つを比べて「うーん、じゃあ変動金利で!」となるのです。
しかし、この変動金利偏重が、韓国の家計、ひいては韓国経済全体の大きなリスクになっています。
果たして、どのようなことになるのかにご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)