2023年08月11日、『韓国電力公社』(以下『韓国電力』と表記)が2023年第2四半期の業績を公開しました。
読者の皆さまもご存じのとおり、『韓国電力』の経営は傾いており、普通の会社なら資金調達ができずに飛んでいます。
公社だから、親方太極旗だから、AAA格付けの社債を発行でき、もっているだけです。
以下が第2四半期の業績です(暫定版)。
2023年第2四半期
総売上:19兆622,4億9,500万ウォン(26.4%)
営業利益:-2兆2,723億9,800万ウォン(65.1%)
当期純利益:-1兆9,043億5,100万ウォン(60.6%)2023年累計(上半期)
総売上:41兆2,165億1,700万ウォン(28.8%)
営業利益:-8兆4,499億5,700万ウォン(40.9%)
当期純利益:-6兆8,155億8,400万ウォン(36.7%)※( )内は対前年同期比の増減
⇒『韓国金融監督院 公示システムDART』公式サイト
電気使用量が増加しているのと値上げした甲斐があって売上は26.4%伸びました。
それでも赤字なのが『韓国電力』のおかしなところですが、これは文在寅政権が「電気を売れば売るほど赤字」という構造にはめ込んだせいです。
第2四半期の営業利益は「-2兆2,723億9,800万ウォン」と、第1四半期に続いて巨額の赤字です。
しかし、その赤字規模は対前年同期比で「65.1%」縮小しました。
同様に、当期純利益も「-1兆9,043億5,100万ウォン」ですが、赤字規模は「60.6%」縮小しました。
累計での営業利益は「-8兆4,499億5,700万ウォン」と目を覆わんばかりのひどさですが、それでも対前年同期の「-14兆3,032億7,000万ウォン」と比較すれば、約41%縮みました。
前文在寅政権がどれだけ愚かだったのかの証明でもありますが、尹錫悦(ユン・ソギョル)政権は値上げの断行で赤字幅を縮めることに成功しました。
公社ですので決して飛びませんし、電力インフラを担う企業なので飛ばすわけにもいきません。
値上げ幅が十分ではなかったので、これからも赤字を続けるはずですが(逆ザヤ構造が解消されれば別)、次の値上げを行うタイミングは2024年の総選挙後と考えられます。
そこまでは資金調達で凌ぐしかありません。『韓国電力』はよたよたと弱った体をひきずって運営し続けるしかないのです。
(吉田ハンチング@dcp)