またぞろ「日本の貿易赤字がすごい」みたいな記事が韓国メディアに出ています。日本を貶めたいのでしょうが、日本にとって貿易収支の赤字は問題にはなりません。
日本は現在でも世界でもトップクラスの良質な製品を生み出し、輸出していますが、韓国のように「貿易で黒字にならなければ経常収支が赤字になって国が傾く」という状態ではありません。
そのような状態は脱したのです。
ちょうど『韓国銀行』から「2023年08月の国際収支統計」が出ていますので、同じ08月で比較してみましょう。以下が経常収支(Current account)の日韓比較です。
韓国 | 日本 | |
貿易収支 | 50.61億ドル | -50.35億ドル |
サービス収支 | -16.27億ドル | -20.35億ドル |
第1次所得収支 | 14.67億ドル | 244.43億ドル |
第2次所得収支 | -1.15億ドル | -20.59億ドル |
経常収支 | 48.98億ドル | 153.14億ドル |
※日本の国際収支統計の各データは2023年10月10日に財務省が公表したデータ(以下/スクリーンショット)を基に、10月11日のドル円レートで計算しました。
韓国の経常収支は「約49億ドル」で、日本は「約153億ドル」。日本は韓国の3倍の経常収支となります。
日本のGDPは韓国の3倍ありますので、そのまま反映されたものとなっています。
日本からすれば当然の結果です。しかし、韓国メディアの「日本の貿易収支は巨額赤字だ」という大声にだまされるのか、日本人でも「日本は駄目だ」と言い募る人がいます。
間違っています。
韓国でも「日本を追い抜いたはずなのに……」といったぐぬぬ感あふれる声が上がったりしますが、こちらも間違っています。そもそもGDPで3倍も差があるのに、なぜ「日本を追い抜いた」などという認識が持てるのかがさっぱり分かりません。
(柏ケミカル@dcp)