2023年10月10日、スイス・ジュネーブで『国連人権理事会』(UNHRC)理事国の改選が行われました。
47の理事国のうち、17カ国が15議席を争ったのですが……世にもあほらしいことに中国が選出されました。
もっともアジア太平洋地域では、4議席に対して日本、中国、インドネシア、クウェートの4カ国しか立候補しませんでしたので、どの国も落とされることはなかったのですが。
読者の皆さまもご存じのとおり、中国は人権問題についての行状が疑問視される国です。賛否両論ある中で、「2024年01月01日から3年間の任期」で再選されました。
面白いのは、中国が「投票に参加した全193の国連加盟国」のうち154票しか獲得できなかったことです。「154は多いじゃないか」と思われるかもしれませんが、アジア太平洋地域では最下位の得票でした。
以下の外務省が公表したデータをご覧ください。
アジア太平洋グループ(改選議席4)(有効投票数:192)
インドネシア:186票
クウェート:183票
日本:175票
中国:154票⇒参照・引用元:『日本 外務省』公式サイト「国連人権理事会理事国選挙の投票結果」
ちなみに、東欧グループ(改選議席2)で立候補したロシアは「83票で落選」しています。
アジア太平洋グループでも、別に1カ国が立候補し、176票以上とれば、ロシアと一緒に中国を落選させることができたのです。
中国が国連人権理事会の理事国というのもおっかしな話。実に惜しいことでした。
(吉田ハンチング@dcp)