定点観測ですが韓国『サムスン電子』の第3四半期の業績です。
すでに「営業利益78%減少」と聞いている方が多いと思われますが、その「78%減少」というのは「第3四半期だけ」を見た場合です。
実は累計(2023年01~09月累計)で見るともっと悪いのです。
以下をご覧ください。毎度おなじみですが『DART』に公示されたデータです。
2023年第3四半期
総売上:67.00兆ウォン(-12.74%)
営業利益:2.40兆ウォン(-77.88%)2023年累計
総売上:190.75兆ウォン(-17.70%)
営業利益:3.71兆ウォン(-90.50%)※( )内は対前年同期比の増減
⇒『韓国金融監督院 公示システムDART』公式サイト
業績はまだ第一報ですので、詳細は出ていません。
上掲のとおり、第3四半期だけ見た場合には、営業利益は対前年同期比で「-77.88%」ですが、累計で見れば「-90.50」となります。
2022年と比較して本業での利益は9割も減少したのです。
『サムスン電子』にとっては第1・2四半期の業績が悪すぎました。かろうじて黒字※にするなど(鉛筆をなめたにしても)頑張った結果でしょうが、それでも下半期で取り返すのは不可能です。
第3四半期も黒字ではあるもののかつての『サムスン電子』の業績からは程遠い、営業利益率「3.6%」にとどまっています。
※
2023年第1四半期
総売上:63.7兆ウォン
営業利益:0.6兆ウォン
2023年第1四半期
総売上:63.7兆ウォン
営業利益:0.6兆ウォン
第2四半期
総売上:60.0兆ウォン
営業利益:0.7兆ウォン
事業部ごとの業績など、より細かいデータが出たらまたご紹介します。
(吉田ハンチング@dcp)