2022年03月17日の中国外交部のブリーフィングで、あの「シュタッ!」という手振りで印象的な趙立堅報道官が「日本に説教を垂れる」という椿事がありました。ご紹介します。
以下をご覧ください。
湖北広播電視台記者:
日本の岸田文雄首相は16日に開かれたロシア・ウクライナ紛争に関する記者会見で、「国際社会は結束を保たなければならない」「日本側も中国に責任ある行動を求めていく」と述べたと報じられている。また、ロシア・ウクライナ紛争を受け、日本政府はロシアに対する数々の制裁措置を発表しています。
岸田首相は、南千島は「日本固有の領土」であり、「ロシアに不法に占拠されている」と発言した。日本は防衛力を総合的に強化するため、国家安全保障戦略の改定を検討しています。これに対して、中国はどのようにコメントしますか。
趙立堅報道官:
ウクライナ問題について、中国は常に平和を説得し、話し合いを促進し、現在の危機を解決するために中国のイニシアティブを打ち出し、事態の冷却を推し進めるために積極的な努力を行っています。中国の立場は客観的、公平かつ建設的であり、批判される筋合いはない。
日本は近年、軍国主義による海外侵略の歴史があるため、日本の軍事的安全保障の動向は、アジアの近隣諸国にとって常に大きな関心事であった。
最近、日本の国内政治勢力の一部が、ウクライナ問題に乗じて、外的脅威を意図的に誇張し、軍拡のために問題水域で漁夫の利を得ようとしていることに気付きました。
私たちは日本側に対し、ファシズムとの世界大戦における勝利の成果を効果的に尊重し、遵守することを伝えたいと思います。
日本側は歴史を深く反省し、歴史の教訓を学び、アジア近隣諸国の安全保障上の懸念を尊重し、平和的発展の道を堅持し、むしろ地域の平和と安定を促進するためにもっと努力すべきである。
「中国の立場は客観的、公平かつ建設的であり、批判される筋合いはない」と居直っています。
そもそも質問自体が「湖北広播電視台記者」からのものなので、この質疑応答はデキレースです。
ウクライナ戦争にかこつけて日本を牽制したいという中国外交部の願望を実現したに過ぎません。
日本は「歴史の教訓を学び、平和的発展の道を堅持し、むしろ地域の平和と安定を促進するために」自力で国が守れるよう戦力を強化すべきです。
それを怠ったら無法者の侵攻を許すことになります。
今回の戦争は「無法者国家が側にある国はいささかも油断することなく侵攻に備えて十分な戦力を準備しておくべき」――という教訓を日本に与えてくれています。
(吉田ハンチング@dcp)