「脂身テロ」で文句が多い。韓国政府は「サムギョプサル」マニュアルを作った。

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小ネタですが面白いのでご紹介します。2024年04月29日、韓国でSNS上に「怒りで眠れない(絶対済州に行かないで)」という投稿があって、これが注目されました。

Money1でのご紹介したことがありますが、済州島は韓国のハワイといわれることもある風光明媚な観光地――なのですが、ボッタクリ価格で有名です。

上記投稿は済州島のある有名店で「98%以上が脂身の15万ウォンのサムギョプサルを食べた話をする」として以下の写真を掲載しました。

サムギョプサルは韓国を代表する豚の三枚肉の焼き肉です。三枚肉は、日本でのポピュラーな言い方をすると「豚バラ肉」のこと。身と脂身が交互に重なり三層になっているので三枚肉といいます。日本でも三枚肉といいますが、スーパーなど、また一般的には豚バラ肉の方が通りがいいですね。

上記の投稿写真では、確かに赤い身の部分がほとんどなく、脂身ばかりです。ざっくり1/10で日本円にしても1,500円ですから、これは「うーん……」となっても仕方ないでしょう。

サムギョプサルは韓国の皆さんの好物ですので、そのぶん不正やボッタクリがあると糾弾されます。

『中央日報』が紹介していますが、「私も脂身テロされた」という投稿と共に貼られた写真が以下です。

こちらも確かに脂身ばかりです。

サムギョプサルについての非難が大きいためか、実は韓国政府は2023年10月12日、「豚肉(サムギョプサル)品質管理マニュアル」という文書を公開しています。

サムギョプサル(大分割基準)
後肢膝部位にある頸部の脂肪塊から胴体皮付近と腹まわりの筋の薄い膜に沿って後肢の大腿筋膜腸筋と分離後、5番目の肋骨または6番目の肋骨から最後の腰椎と(背筋と倍速傾斜筋を含む)後肢の間までの腹部筋肉として背中を分離した後、整形
*(1)サムギョプサル、(2)オードルサムギョプ、(3)等カルビを含み、大分割特性上、カモメの肉とトシサルも東部位に分類

2)サムギョプサル分割整形基準
大分割肉整形基準
サムギョプサル後肢膝部位にある頸部の脂肪塊から胴皮付近と腹筋筋の薄い膜に沿って後肢の大腿筋膜腸筋と分離後、第5肋骨または第6肋骨から最後の腰椎まで、あるいは(背筋と腹速傾斜筋を含む)後肢の間までの腹部筋肉として分離した後、整形する。
(後略)

上掲のように部位の特定から分割についても詳細に述べています。

また、肉加工協会と大型マート畜産業者には「1.5㎝以下まで脂身を除去するように」「消費者が目で確認できるように、従来のように肉を曲げて包装する代わりに、断面を全て見せるように広げて包装するように」という勧告も含めました。

農林畜産食品部がマニュアルを作る必要があるほどインチキが多いことの証拠とも見えます。また、すでにマニュアルができてから4カ月以上たつわけですが、いまだに上掲写真のような投稿があるのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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