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中国の鉄砲玉・王毅「米国は正気を失うところまで来た」「米国は歴史の歯車に押し潰されるだろう」

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中国外交部の部長(外務大臣に相当)・王毅さんは「中国の鉄砲玉」です。

中国共産党の戦狼外交の先鋒として、習近平さんの命ずるママにあっちへ行ったり、こっちへ行ったり、文字どおり東奔西走させられているからです。

2024年05月14日、アメリカ合衆国・ホワイトハウスが中国産の製品に対して関税を大幅に上げると公表。これに対して、中国の商務部は間髪を入れずに「断固とした措置を取る」という声明を出しました。

中国の外交部はどうかというと、05月15日の定例記者ブリーフィングで汪文斌報道官が「プレスリリースを出していますので……」と簡単に説明を行いました。

あれ? 王毅さんは?――と思われるかもしれませんが、王毅さんはタイミング悪く、パキスタンのイシャク・ダル副首相兼外相が北京を訪問しており、そちらの方で忙しかったのです。

しかし、外相として何も言わないわけにもいきません。

なにより、習近平親分に対して「オレは言ってやりましたよ!」とアピールしなければなりません(中国共産党員というのはなんと辛く哀れなことでしょうか)。

パキスタンとの外相戦略対話が終了した後、今回の対話についての記者会見を行っていた際に、(記者から質問があったのですが)「合衆国はけしからん」と非難を述べました。

これを拾って外交部が以下のようなプレスリリースを出しています。


↑合衆国を非難しているのですが背景にはパキスタン・中国の国旗。こういうのはいいのでしょうか。

2024年05月15日、王毅・中国共産党中央委員会政治局委員兼外交部部長が、第5回中国・パキスタン外相戦略対話を開催した後、パキスタンのダル副首相兼外相と共に北京で記者団と会見した際、ある記者から、アメリカ合衆国が最近、中国に対して数回連続で一方的な制裁と高関税を課していることに対し、中国はどのような見解を示すのかとの質問があった。

王毅は、

「われわれが見できたように、ここしばらくの間、合衆国は頻繁に中国に一方的な制裁を科し、301条の関税を乱用し、中国の正常な経済、貿易、科学技術活動をほとんど必死になって抑制してきた。

これは今日の世界で最も典型的な覇権主義的いじめである!
这是当今世界上最典型的霸道霸凌! と本当に原文にも「」が入っている)

これは、合衆国の一部の人々が、一極覇権を守るために正気を失うところまで来ていることを示している。

合衆国側はあらゆる手段を使って中国を抑圧し、合衆国の強さを証明することはできていないが、むしろ合衆国側が自信を失い、混沌としていることを露呈した。

『WTO』は、合衆国の301条関税は『WTO』のルールに反し、国際法違反であると明確に結論づけている。

基本的な常識を持つ世界の国際貿易業者も、合衆国のこのやり方が有害かつ無益であることに同意している。

『WTO』の創設者の一人である合衆国は、良い手本を示そうとしないばかりか、率先してルール違反を犯し、過ちを正さないばかりか、さらに過ちを重ねている。

あなたの言う『公正な競争』について、合衆国はどう説明できるのか? どうすれば国際社会の信頼を勝ち得ることができるのか?」

と述べた。

また、王毅氏は「一方的な行為や保護主義は時代の流れに逆行するものであり、歴史の歯車に押し潰される」と強調した。

世界経済が回復しつつあるこの重要な時期に、国際社会は合衆国に対し、世界に新たな禍根を残さないように言うべきだ。

⇒参照・引用元:『中国 外交部』公式サイト「王毅氏『一方的な行動と保護主義は歴史の歯車によって打ち砕かれるだろう』」

批判され標的になっているのは中国だけ(少なくとも14日のホワイトハウス「ファクトシート」によれば)ですが、「みんなで合衆国に言うべきだ」という小狡い結びになっています。

また、「一方的な行為や保護主義は時代の流れに逆行するものであり、歴史の歯車に押し潰される」と合衆国の行く末を断じていますけれども、「一方的は小狡い貿易や技術の剽窃、自国企業だけを保護しようという保護主義、南シナ海における覇権主義、領土領海拡張」は時代の流れに逆行していないのでしょうか?

中国こそが遅れてきた帝国主義国家(しかも時代錯誤の独裁国家)です。

この言でいえば、歴史の歯車に押し潰されるのは「中国」になるのではないでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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