素晴らしい中国の惨状。住宅価格は10年前の水準に戻り家主は悲鳴

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中国の不動産市場は壊滅状態となっています。

この惨状が素晴らしい地獄を中国にもたらしているのです。

「まさに地獄絵図」という光景は、日本にいながらにして見ることができます。

例えば、法輪功系の歌舞いているメディア『看中国』は――、

多額の不動産ローンを抱えてマンションを購入したのに、給与カットや不景気で就職することもできず、ローンも払えず、もう暮らしていけない、泣く泣くマンションを手放す選択をしても誰も買ってくれない、やっと売れたと思ったら安値で結局住宅ローンが残り、もう私には何もない

――といった、見ているだけで気が滅入ってくるような、腹を抱えて大笑いするしかないような――動画ばかりをYouTubeに上げています。

以下のような動画です。

不動産価格が下落しているので、購入した物件を売却できたとしても、それでもローンが多く残るのです。中国語のSNSでは「銀行のために働いているのか」という嘆きの声が上がっています。

どのくらい不動産の価値が下がっているかというと、例えば以下。

中国全土50都市の「賃料」ですが、2024年11月時点で35.6元(1平方メートル当たり/月額)です。

2021年07月には38元を超えていましたので、約7.3%の下落です。

時間軸を引いて、『Wind』(Wind Information Co., Ltd.:万得资讯)の中古住宅の指標を見てみると面白いことが分かります。以下をご覧ください。

赤い破線にご注目ください。上海の中古住宅の指標は2015年、つまり10年前と同水準まで低下しています。

これでは、住宅ローンを抱えるオーナーが安値で売らざるを得ないというのも理解できます。また家を貸そうとしてもオーナーさんは望みどおりの賃料を得ることは無理です。

実際、SNS上では「賃料を下げても誰も借りてくれないのはなぜなんだ」と悲鳴が上がっています。

住宅価格がずっと上がり続けるという神話など、とても期待できない状況であることが分かります。

不動産市場の壊滅に端を発する、そして金融にも大きな影響を与えている惨状が回復する見込みは(まだ)見えない――というのが本当のところなのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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