CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)はその国の破綻リスクを知るのに役立ちます。
韓国債5年物のCDSが妙な乱高下を見せています。以下をご覧ください(日足/チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
スパイクのような山谷ができているのが見てとれます。05月15日には前日「35.14」から「29.34」まで急下落。05月30日には前日「34.58」から「37.78」に急上昇。06月03日は、上昇した分を下落。06月13日には前日の「35.60」から「38.71」まで急上昇。
もちろん、40bp以下なので大丈夫ですが、この不安点な上下は気になるところです。
ちなみに、韓国のCDSは危険域とされる400bpを超えたことがあります。韓国通貨危機時です。以下をご覧ください(チャートは月足)。
2009年02月には「432.50bp」を記録し、日米中の助けがなければドボンだったので、CDSは正しかったわけです。
ちなみに、「日本が円安で飛ぶんじゃないか」などと言っているアレな人がいますが、日本のCDSは以下のとおり、直近で「23.29」です。
当然ですが、市場は日本よりも韓国の方が危ないと判断しているのです。CDSの値からいって、韓国の方が先に飛びます。
中国を見ると以下のようになります。
直近で「66.69」。これまた当たり前ですが、韓国よりも上です。中国語メディアに「円安で困窮した日本は発展途上国に戻るのか」みないな記事が出ましたが、韓国・中国が期待するようなことにはなりません。
韓国と中国は、浅ましく「日本がつまづく」のを期待するのではなく、自分の心配をするべきです。
(吉田ハンチング@dcp)