韓国の消費者物価上昇率は04月時点で3.7%。尋常ではない物価高からは緩和されましたが、韓国の皆さんが大好きな即席麺は値上がりが大きく、これが国民の間で不満となっています。
2023年06月18日、秋慶鎬(チュ・ギョンホ)副首相兼企画財政部長官は、放送番組で「昨年09、10月に(インスタントラーメンの価格が)多く引き上げられたが、現在国際的な小麦の価格は1年前より約50%下がった」と述べました。
「下げろ」という圧力です。
企画財政部(日本でいうと財務省)の部長(財務相)が、わざわざインスタントラーメンの価格に言及するなどというのは恐らく韓国だけではないでしょうか。
また、秋長官は、「企業が小麦価格の下落に合わせて適正に販売価格を下げてほしい。ラーメンのような品目は、市場で企業と消費者が価格を決定していかなければならない」とし、「政府が介入して価格を統制することは望ましくなく、消費者団体が積極的に牽制して圧力をかけてほしい」とも述べています。
あからさまな値下げ要求です。一国の財務相を務める人が、こう述べれば統制も同じでしょう。
日本でも有名な『農心』は2022年09月にラーメン製品の価格を平均11.3%引き上げています。
ただ、下げられるかというと難しいところ。「小麦の値段が下がったからといって、すぐには応じられない。野菜や油などの他の原材料も値上がりしており、人件費も上がっている」と各メーカーは難色を示しています。
ラーメンの値段を下げるというのも政治課題の一つではあるでしょうが、即席麺が国民食となっている韓国らしい話です。
(吉田ハンチング@dcp)