外国に行ってトイレの不潔さに閉口するという経験をしたことはないでしょうか。日本にはウォシュレットなど洗浄機能付きのトイレが普及しており、世界標準からすれば恵まれすぎかもしれませんが、外国旅行に行くと「もうちょっとどうにかならないものか」という感想を持ちがちです。
日本人としてはトイレが不衛生な国にはあまり行きたくはないでしょう。
――で、ニーハオトイレで有名な中国。さすがに最近では近代的なトイレが増加しているものの……です。
2023年06月13日、中国文化観光部が興味深い文書を出しました。
「観光トイレ革命の成果を強化・深化させ、観光業界のトイレ管理とサービスレベルを継続的に向上させるため、観光トイレの標準化を全面的に推進し、観光トイレのインフラ建設を絶えず改善し、観光トイレのイノベーション管理メカニズムを効果的に強化し、デジタル建設を継続的に推進し、観光ピーク時のトイレ管理問題を解決するための努力を展開する」そうです。
「観光トイレ革命」というのがよく分かりませんが、旅客数の推計データに基づいてトイレのキャパシティ不足を計算し、移動式トイレを積極的に購入またはレンタルすること、男女共用トイレ、交換式トイレなどの施設の建設を強化することを求めています。
これまでやってこなかったのかという話なのですが、観光名所や人気スポットの出入り口、観光客が集中する展望台などでのトイレの配置を強化するよう求めています。
男女トイレの割合を科学的に配分し、バリアフリートイレや家族用トイレの建設を優先することが重要――としています。
さらに、高地、寒冷地、水不足、電力不足の地域での観光客用トイレ建設の課題に対処するため、マイクロフラッシュ、水なし水洗、生分解性材料、新材料、新エネルギーなどの技術の応用を強化するように促しているのです。
ただし、注目を集めることのみを目的とした過剰な豪華なトイレの建設や、ぜいたくなデザインを追求することを抑制せよ、となっています。経済的実用性の原則を順守するのが重要――だそうです。
旅客者としては、利用しやすい衛生的なトイレを設置してほしいところです。
ただ、たとえトイレが衛生的になったとしても、中国は理由もいわずに一企業人を拘束・監禁する国です。日本人は絶対に行かないのがお勧めです。
(吉田ハンチング@dcp)