06月18日、アメリカ・トランプ大統領は、中国が既に発表している報復関税(07月06日発動予定)を実施すれば、さらに中国からの輸入品2,000億ドル相当に追加関税を適用すると発表しました。
この2,000億ドルの輸入品目には10%の追加関税を課すとのことで、USTR(United States Trade Representativeの略:通商代表部)には輸入品目のピックアップをすでに指示したとしています。
これまでは500億ドル相当25%の追加関税でしたから、上乗せされる関税額は「125億ドル」でしたが、2,000億ドルの10%ですので「200億ドル」となり、実行された場合には相当なことになりそうです。
06月19日、中国商務省はこの発表を受けて「強力な報復措置を取る」と表明しています。アメリカの方が輸入額が大きいですので、中国が対抗して2,000億ドル規模の措置を取るのは難しいという指摘もありますが、貿易戦争の激化は必至な情勢となりました。
いずれもメンツを重んじる国なので「先に泣いた」と思われることを嫌います。そのため拳の振り下ろし場所を模索するのは非常に困難でしょう。日本人からすれば、よく分からない安全神話に彩られた円が高くなるので「やめろバカども」というところなのですが。
(柏ケミカル@dcp)