中国の商務部、外交部が躍起になって「中国に投資するチャンス」という喧伝を続けていますが、自由主義陣営国でこんなプロパガンダに騙される人はいません。
要は「お金をくれ」というわけで、いかに中国がお金に困っているのかを端的に表しています。
先にご紹介したとおり、中国の株式市場からも巨額資金が抜けており、中国の株価は下落を続けているのです。
読者の方から、外国人投資家は中国の証券市場からどのくらいお金を抜いたのか?という質問をいただきましたので、直近の例をご紹介します。
不動産ディベロッパーである『碧桂園』(カントリー・ガーデン・ホールディングス)のデフォルト危機が表面化した2023年08月07日から11日間で、どのくらい外国人投資家が売り越したのか(純売り越し)の金額が以下です。
↑2023年08月07~21日の上海総合の推移(チャートは『Investing.com』より引用:日足)
2023年08月07日~21日の11日間で「611.01億元」の売り越しです。つまり「約1兆2,226円」が中国市場から抜けたわけです。
ことは中国の不動産セクターだけの問題ではなく、外国人投資家の資金が中国に戻るのか?が問われています。
中国の証券市場では「今が底で買い時」なる声も出ていますが、市場は懐疑的です。
また、中国企業が次々と「自社株買い」を表明しており、これを「(上海総合)の3,000のラインを守るために必死」と評する向きもあります。
自社株買いを行ったとしても、到底市場の大きな圧力に抗することなどできません。中国の株式市場がどのようなプライスアクションを見せるのかにご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)