2025年08月30日、中国重慶市で「反共メッセージ」が大々とビルの壁面に投影されるという事件がありました。

打倒红色法西斯
推翻共产党暴政赤色ファシストを打倒せよ
共産党の暴政を覆せ没有共产党才有新中国
自由不是恩赐要去夺回共産党がなければこそ新しい中国がある
自由は恩恵ではなく奪い返すものだ起来吧不愿做奴隶的人们
起来反抗夺回自己的权利立ち上がれ、奴隷になることを望まぬ人々よ
立ち上がって反抗し、自分の権利を取り戻せ
――と重慶大学城にある高層ビル壁面に投影されました。
※重慶大学城(正式名称は 「西部大学城」)というのは、中国・重慶市沙坪壩区に位置する大規模な高等教育区(大学タウン)です。
ここには『重慶大学』『重慶師範大学』『四川美術学院』ほか、医科大学・職業技術学院など複数の境域施設があります。
これを実施した人物は、重慶大学城・熙街のホテルの一室を事前に予約。600W4画面の屋外投影機、3台の監視装置、遠隔操作でオンオフ可能なタイマー、ルーター1台、電話カード1枚を使用してこれを実現した――と報道が出ています。
投影から50分後に現地警察がようやく到着し、ホテルの部屋に踏み込みました。
監視装置が動いていたので、公安が踏み込む様子も録画され、その動画が上がっています。

↑投影機が仕掛けられた部屋に踏み込む公安員。
ホテルの机の上には、仕掛け人が立ち去る前に残した直筆の手紙が置かれていた――とのこと。その全文も明らかになっています。
友よ、こんにちは!
私はあなたが誰か分からない。ひとまずあなたを友と呼ばせてもらう。
恐らく今この時、あなたはすでに私を自分の敵だと見なしているかもしれない。
まず声明しておくが、私はいかなる組織にも属していない。
この一歩に至ったのも、やむを得ないことだった。誰が漂泊を望むだろうか、良い日々を過ごせるならそうするはずだ。
どうか無関係の人々を苦しめないでほしい。共産党がこの土地で犯した罪悪は、書き尽くすことができない。
できる限り悪に加担しないでほしい。
今はあなたが受益者かもしれないが、私は信じている、大多数の人々は三代、あるいは一代さかのぼっても共産党の迫害を受けなかった者はいない。
ただ中国人はあまりにも忘れっぽいのだ。
ソ連共産党がこの地に現れて以来、政権を奪って以来、三年ごとに大きな運動、十年ごとに小さな運動が繰り返され、どれだけの人々が家を失い、人を失い、あらゆる迫害を受けてきたか。
彼らには嘘しかなく、彼らこそファシストだ。
今はあなたが受益者かもしれないが、この土地ではいつか必ずあなたも被害者になるだろう。
ただ、どうか力の及ぶ範囲で他人に善く接してほしい。
もし本当にやむを得ないなら、その時は銃口を少し上に向けることもできるはずだ。
共産党は嘘で国を治め、暴力で正義の士や声を上げる勇気ある人々を抑えつけている。
とにかく、目覚めて真実を知るべきだ。
真実は真実である。
それはちょうど黒雲が太陽を覆っても、太陽が存在しないことを意味しないのと同じだ。
一人ひとりが少しずつ力を尽くし、立ち上がって反抗すれば、あの悪人どもも好き勝手に振る舞うことはできない!
ごきげんよう!友よ。
2025年8月16日 夜11時
重慶大学城 嘛嘛酒店
この文書を発見するであろう公安に対して「友よ」と呼びかけ、
「できる限り悪に加担しないでほしい」
「今はあなたが受益者かもしれないが、この土地ではいつか必ずあなたも被害者になるだろう」
「ただ、どうか力の及ぶ範囲で他人に善く接してほしい」
――と書いているのは印象的です。『X』のアカウント「党派評論 Partisan Review」は「この勇士は、ホテルを実名登録し、家族全員で安全に国外へ出た」と投稿しました。本当かどうかは分かりません。
(吉田ハンチング@dcp)







