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110億豪ドル「軍艦の発注」を掛けた戦い。日本優位で韓国企業の勝ち目は「安さ」だけ

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オーストラリアが、海軍の旧式化したAnzac-class(アンザック級)フリゲートの代わりとなる軍艦を発注します。発注総額は11億豪ドル(約1,163億円)になると見られています。


↑アンザック級フリゲート。このFFH-150「アンザック」はすでに退役しています(2024年05月18
日)。PHOTO(C)LSIS Leo Baumgartner/Royal Australian Navy

この発注を巡って、

日本『三菱重工業』
韓国『HD現代重工業』『ハンファ・オーシャン』
ドイツ『KMS』
スペイン『Navantia(ナバンティア)』

の5社が名乗りを上げています。

韓国はなぜか2社ですが、これは『現代重工業』『ハンファ・オーシャン』が非常に仲が悪く、図面を盗撮した、いやしてないなど訴訟に発展するほどなので――互いに譲らず、2社エントリーしているものと思われます。

韓国メディア『THE KOREA ECONOMIC DAILY』は本件についての記事で「日本の『三菱重工業』が優位に立っている」としています。

以下に記事から一部を引用します。

(前略)
業界関係者によると、入札では日本の『三菱重工業』がライバルに対して優位に立っているという。

『三菱重工業』は、オーストラリアとの共同開発プログラムのために、最上位の「もがみ」型フリゲート艦を提供するといわれている。


↑海上自衛隊FFM「もがみ」/出典:海上自衛隊ホームページ

ステルス性能を特徴とする5,500トン(原文ママ)のもがみ級フリゲート艦は、日本の海上自衛隊によって運用されており、キャンベラが求めているもののガイドラインに該当する、と業界関係者は述べた。

また、「もがみ」はオーストラリア海軍が所有するアメリカ合衆国の兵器システムとも互換性があるという。

日本は、オーストラリア、イギリス、合衆国が参加する防衛・安全保障協議機関AUKUSと緊密な協力関係を維持している。

日本は「J防衛産業ワン・チーム」を結成してこのプロジェクトに応札する見込みで、三菱が落札すれば、『三井造船』と共同でフリゲート艦を建造することになる。

(中略)

アナリストによれば、韓国の造船会社の強みは、競合他社に比べて比較的低いコストで軍艦を建造できる点にある。
(後略)

⇒参照・引用元:『THE KOREA ECONOMIC DAILY』「Hyundai, Hanwha in uphill battle vs Japan for A$11 billion frigate deal」

面白いのは、最後の「韓国企業の強みはやっすいこと」という部分です。

韓国国防部と防衛事業庁(DAPA)は、(揉めてる)両社が「K防衛産業ワンチーム」として手を組むことを望んでいる――そうです。

そりゃそうでしょうね。

(吉田ハンチング@dcp)

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