LCD(液晶ディスプレー)製造事業は韓国を代表する産業の一つですが、2020年03月31日、業界の雄である「サムスンディスプレー」がついにLCDから完全に手を引くという記事が出ました。
(前略)
これにより、サムスンディスプレイは年内産事業所と中国蘇州にある第7世代・第8世代の大型LCD生産ラインを停止することが予想される。サムスンディスプレイは、しばらくはLCDの代わりに中小型有機発光ダイオード(OLED)を中心に事業を継続するものと思われる。
(後略)⇒参照・引用元:『ハンギョレ』「サムスンディスプレイ、LCD事業を畳む……QD切り替え加速」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
これは、中国の低価格物量攻勢によって収益性が極端に悪化したため。いつかどこかで聞いたよう話ですが、サムスンディスプレーは高付加価値のQD(量子ドット)ディスプレーへのシフトを加速するとのこと。韓国のデバイス産業は、「高付加価値商品の日本」と「低価格物量攻勢の中国」のサンドイッチになっているといわれてきましたが、これがついに両者の間に潰される例として現実になったわけです。
ディスプレーデバイス事業を継続するための正念場を迎えたという感じでしょうか。
(柏ケミカル@dcp)
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