2024年11月01日、中国外交部は2024年11月08日~2025年12月31日の期間、以下の9カ国についてビザを免除する――としました。
スロバキア
ノルウェー
フィンランド
デンマーク
アイスランド
アンドラ公国
モナコ
リヒテンシュタイン
韓国
――です。
9カ国の市民については、観光、ビジネス、家族訪問、または乗り継ぎ目的での15日以内の滞在に対してビザが不要となります。
この決定は突然行われ、なぜ今?――と韓国メディアからも疑問の声が上がっています。上掲のとおり、8カ国はヨーロッパの国々で、韓国はいかにも取って付けたように最後に入りました。
例えば『中央日報』は以下のように書いています。
中国が今月01日、予告なしに韓国国民に対し「来年まで15日以内の滞在でビザ不要」を実施した意図について、さまざまな解釈が浮上している。
アメリカ合衆国大統領選が迫り、北朝鮮とロシアが軍事的に結びつきを強める中、中国が韓国政府に外交的なメッセージを送ったという分析が説得力を増している。
(中略)
これにより、中国の意図は韓国向けの利便性提供に焦点を当てているように見える。
韓国政府が先にビザ免除を求めたわけではない。
駐中国韓国大使館関係者は「中国側から突然通達を受けた」と述べ、「これまで協議はあったが、急な決定だった」と話した。
これまで中国のビザ申請は、職業や学歴だけでなく、親や配偶者の職業や年齢といった過剰な個人情報を要求されることで悪名高く、単なる旅行目的でも10万ウォンを超える代行手数料がかかるほど、発行要件が厳しいものでした。
(後略)
『中央日報』が書くとおり、中国のビザは韓国人にとっては取得するのが面倒くさいものでした。それが突然ノービザOKになったのです。
韓国が中国のノービザ対象国に含まれたのは、1992年の中韓修交以来、初めてのことです。
韓国の皆さんが「何を企んでるの?」と身構えても無理はないでしょう。
日本メディアの中には「日本が含まれなかった」と嘆くものもありますが、恣意的に人を拘束して「スパイ」などと決めつける国には行かない方がいいのです。
韓国の皆さんも「行きやすくなったー!」ではなく、十分に注意すべきでしょう。
「行きは良い良い帰りは怖い」どころか、「帰れない」になる可能性があります。
(吉田ハンチング@dcp)