並行宇宙の別の日本の話――なのかもしれません。
韓国メディア『ヘラルド経済』が面白い記事を出しているのでご紹介します。
「このままではすべて韓国に奪われる」と日本が大慌て――だそうです。
以下に記事から一部を引用します。
高視聴率を記録している『定年』が、海外でもかつてない注目を集めています。
08日、グローバルOTTコンテンツランキングサービス「FlixPatrol」によると、『定年』は韓国だけでなく台湾、シンガポール、香港などでもOTTのTVショー部門で1位に輝きました。
特に日本のOTTでも瞬く間に4位に浮上し、トップ10にランクインしました。日本のOTT利用者からは「韓国ドラマにどっぷりハマっている」「時間をかけて一気見する価値がある」といった好意的な評価が相次いでいます。
日本のメディア「オリコンニュース」は、『定年』の視聴を薦める記事を掲載し、「この秋に必見の作品」「特に劇中の国劇のシーンは、出演者全員の迫力が素晴らしく、忘れられない」と高評価を述べています。
(中略)
日本で再び韓国コンテンツのブームが巻き起こっています。『涙の女王』が日本のNetflixで歴代1位の快進撃を続ける中、他の韓国コンテンツも日本のOTTプラットフォームで連日話題となっています。
一方、かつて「コンテンツ大国」として評価されてきた日本では、「このままではコンテンツ市場を韓国に奪われかねない」という危機感も高まっています。
(中略)
日本のメディアは「これほどとは思わなかった」とし、韓国ドラマの面白さと高い完成度に驚きを隠せない様子です。日本の作家、野木亜紀子氏も「日本のドラマは韓国に後れを取っている」と辛口のコメントをしています。
NetflixやDisney+などのグローバルOTTも、日本より韓国コンテンツへの投資を増やしており、韓国への投資額が日本の2倍以上に達していると報じられています。
(後略)
日本のメディアでは――と『オリコン』の番宣記事を引用しているのが、そもそも「なんだかなあ」なのですが、自画自賛が香ばしい内容となっています。
面白いのは、かつてコンテンツ大国として評価されてきた日本――という書きようです。
日本は韓国に追い越された――としたいのでしょう。おめでたい記事です。
(吉田ハンチング@dcp)