中国・デフレの兆候。工業生産者出荷価格も「ずーっと対前年比マイナス」

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やっぱり中国はデフレなんじゃないのかなあ――という話です。

2024年11月15日、中国の国家統計局は多くの重要なデータを公表したのですが、この中には注目したいデータがあります。以下もそのひとつです。

「工業生産者出荷価格」の対前年同期比の推移です。

工業製品の生産者(工場や製造業者)が製品を出荷する際の価格を指します。

これは最終消費者に販売される価格(小売価格)ではなく、製造業者が出荷した時点での価格です。工業生産者出荷価格は、一般的に市場での物価動向や生産コストの変動を反映する指標として利用され、経済動向を分析する上で重要な指標の一つです。

工業製品だけではなくて、農産物などもそうですが「生産者物価」というものは概ね「卸売価格」のことを指しています。生産者から買った小売業者がマージンを込めて消費者に販売します。

そのため、これが上昇するということは1~3カ月のタイムラグをおいて消費者物価が上がることを意味します。逆に生産者価格が下がっているということは、タイムラグを置いて、先の小売の金額も下がるということになります。物価が下がるというわけです。

――というわけで、工業生産者出荷価格の増減の推移が以下です。

⇒データ出典:『中国 国家統計局』公式サイト

ご覧のとおり、ずーっと対前年同期比でマイナスです。つまり、工業生産者出荷価格が下がり続けているのです。

中国政府は「中国経済の状況についてデフレって言うなあ」と一種の箝口令を敷いていますが、これはやっぱりデフレというではないでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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