2024年12月11日、4年間もだらだらと続いてきたストーリーがようやく終わりました。
韓国の『大韓航空』と『アシアナ航空』の合併がようやく成ったのです。
Money1でも、2019年から表面化した『アシアナ航空』が飛ぶや・飛ばざるやのドタバタからこちら、付き合ってきましたが、やっと一区切りです。
『大韓航空』は先に契約金や中間金など7,000億ウォンを支払っていましたが、11日、買収のための残金8,000億ウォンを追加で入金。これによって合併のためのお金のやりとりは完了。
当初の絵図は完成したことになりました。
『アシアナ航空』は『大韓航空』の傘下に編入
この合併は、そもそも国策銀行の『産業銀行』が描いた絵図です。『アシアナ航空』を飛ばすわけにはいかないので、『大韓航空』と合併させることにしたのです。
以下のような構想です。
↑『産業銀行』が描いた支配構造の絵図。『大韓航空』と『アシアナ航空』を合併して、『ジンエアー』『エア釜山』『エアソウル』LCC3社も合併させようというプランを策定しました。
そもそも韓国には航空会社が多すぎるのです。LCC(格安航空会社)が9社もあって、安値の叩き合いになると利益が減ってスグに会社が傾きます。
『大韓航空』が投じた資金は「総額1兆5,000億ウォン」です。
第3者割当増資によって、『アシアナ航空』の新株1億3,157万8947株(持分比率63.9%)を取得。『アシアナ航空』の筆頭株主となりました。
2024年12月12日から、『アシアナ航空』は『大韓航空』の子会社として正式に編入されます。
ここまで長く掛かった理由は、14カ国の公正取引委員会の承認手続きが必要だったためでもあります。
2024年11月28日には欧州委員会が合併を最終承認。アメリカ合衆国司法省も異議を唱えませんでしたので、やっと承認過程も終了したのです。
これを受け、『大韓航空』は、2025年01月月16日に予定されている『アシアナ航空』の臨時株主総会で、新代表取締役、また主要役員を選任する予定です。
『産業銀行』がお金を融通し続けて、飛びそうな『アシアナ航空』を支えましたが、やっと落着したわけです。経営がまた傾いたりしなければいいですね。
(吉田ハンチング@dcp)
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