2024年12月16日、中国の国家統計局が「2024年1—11月份全国房地产市场基本情况(2024年01—11月分全国不動産市場の基本状況)」を公表しました。
読者の皆さまもご存じのとおり、中国の不動産市場は壊滅的な打撃を受けてどん底な景気にあります。
01~11月累計で中国の不動産セクターがどうなっているのかというと――「資金が投入されなくなっている」という状況は変化しておりません。以下をご覧ください。
上掲は、中国全土の「不動産開発投資」金額の「対前年同期比の増減」の推移ですが、11月時点で「-10.4%」。
ずっと対前年同期比でマイナスで推移しており、回復してはおりません。
下げ具合が減少してグラフが上向いたのは、2024年01~02月だけで、後はずぶすぶと下げ続けています。不動産開発投資金額は、具体的には「93億6,340万元」になります。
以下は、新建商品房(新築分譲住宅)の販売面積・販売金額の「対前年同期比の増減」推移です。
↑黄色の線が「新建商品房销售面积(新築住宅の販売面積)」、青色の線が「新建商品房销售额(新築住宅の販売額)」になります。どちらも対前年同期比の増減を示します。
01月~11月の累計で、新築住宅の販売面積は8億6,118万平方メートルで、前年同期比14.3%減少、住宅販売面積は16.0%減少となっています。
上掲のとおり、全体的に大幅なマイナス成長が続いているものの、2024年には緩やかな回復傾向となっています。
ただ、いまだ対前年同期比「-14.3%」「-16.0%」なので、回復したと言えるかどうか……です。また、中国の皆さんが住宅購入に向かうかが問題です。
(吉田ハンチング@dcp)