中国はこれでもGDP成長率5%前後を達成する――というのです。とても信じられません。
2024年12月27日、中国の国家統計局が「2024年1—11月份全国规模以上工业企业利润下降4.7%」(2024年1~11月 全国規模以上工業企業の経済データ)のデータを公表しました(以下がプレスリリース)。
↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください/スクリーンショット2024年01~11月の全国規模以上工業企業の累計利益総額は6兆6,674.8億元で、前年同期比4.7%減少しました。
所有形態別の利益総額
国有控股企業:利益総額は2兆387.7億元、前年比8.4%減少
株式制企業:利益総額は5兆143.0億元、5.7%減少
外商および香港・マカオ・台湾投資企業:利益総額は1兆6,062.9億元、0.8%減少
民間企業:利益総額は1兆9,649.1億元、1.0%減少
(後略)
ここでいう「規模以上工業企業」というのは、年間主営業収入(売上高)が2,000万元(約3億円)以上の企業です。
この基準は、製造業や鉱業、電力・ガス・水道などの工業企業に適用されます。主営業収入とは、企業の主要な事業活動から得られる収入を指します。
これらの企業の業績は2024年01~11月累計で以下のようになっています。
↑黄色の線は「総売上」の「対前年同期比の増加率」の推移。青色の線が「利益総額」の「対前年同期比の増加率」の推移。
対前年同期比で「総売上」は、2%未満の増加で横ばい。
利益総額は対前年同期比でマイナスです。07月まではプラスだったのですが、08月以降はマイナスに転落して、01~11月累計で「-4.7%」です。
これで中国の景気がいいわけはありません。「経済成長している」は眉唾です。
(吉田ハンチング@dcp)