韓国『国民の力』議員が断食「憲法裁判所に9人目の判事を任命するな。絶対にダメだ」

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韓国は「断食」による抗議活動が好きな国です。


↑2023年09月18日、断食19日目でついに病院に担ぎ込まれた李在明(イ・ジェミョン)さんを文在寅前大統領が見舞っているの図。お互いに仲が悪いし茶番なのを理解しているくせに「よくやるよ」です。


↑2024年08月26日、断食闘争に突入した第42代『大韓医師協会』会長の任賢澤(イム・ヒョンテク)さん。この人の場合は、断食6日目となる31日にダウン。断食闘争の過程で糖尿病・高脂血症などの基礎疾患が悪化。整脈症状が深刻化して意識低下で危険な状態に至ったため病院に担ぎ込まれました。

命をかけて抗議しているんだ――というのがアピールできるからでしょう。一方で集団断髪で抗議、というのもありますが、こちらは「さっぱり感」が出て、傍で見ていてもあまり切迫感はありませんね。


↑韓国お得意の「もう一つの」抗議活動といえば集団散髪。これはELSに投資して被害を受けたと言い張る「自称被害者」が元本を返せと駄々をこねて起こした示威行動です。

「馬恩赫(マ·ウンヒョク)を判事にしてはいけない!」で断食

先にご紹介したとおり、現在、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が罷免寸前で、憲法裁判所による審理が最終段階となっています。

そもそも憲法裁判所には9人の判事が定員で、現在は8人しかおりません。

『共に民主党』がごねて判事の定員を満たさなかったくせに(6人だった)、尹大統領の罷免を確実にするため、3人を追加しようと画策。

崔相穆(チェ・サンモク)大統領代行は3人追加のうち2人しか認めず、そのため現在は8人です。

憲法裁判所の判断には判事6人の賛成が必要です。

しかし、先にご紹介した李真淑(イ・ジンスク)さんの弾劾訴追が4対4で否決されたことから、『共に民主党』は「このままでは尹大統領の弾劾訴追も否決されるかも」――と危機感をつのらせ、「もう一人追加せよ」と騒ぎ出しました。

(よせばいいのに)憲法裁判所も「あと一人追加しないのは憲政上問題だ」と認めてしまいました。


↑苦心惨憺の崔相穆(チェ・サンモク)大統領代行。この人本業は副首相兼企画財政部長官なのです。

そのため崔相穆(チェ・サンモク)大統領代行は、また追い込まれた事態となっています。

しかし、崔相穆(チェ・サンモク)大統領代行が認めなかっただけのことはあって、追加される候補となっている馬恩赫(マ·ウンヒョク)という人物はバリバリの左派・進歩系で、判事になったとたん「尹大統領罷免」に一票投じるのは明らかです。

馬恩赫(マ·ウンヒョク)さんは、1963年09月27日、江原道高城郡巨津面(現在の江原特別自治道高城郡巨津邑)生まれ。

社会主義革命組織『仁川地域民主労働者連盟』を創設したメンバーの1人で、左派・進歩系政治運動に関与した経歴があります。裁判官としては、進歩系の判決を下し、特に「民主労働党補佐官の公訴棄却判決」で保守寄りの皆さんから強く批判されたことがあります。また、進歩系の有名政治家だった盧会燦(ノ・フェチャン)さんとの親交がありました。

2025年03月04日現在、崔相穆(チェ・サンモク)大統領代行は「任命保留」としていますが、どこまで頑張れるかは分かりません。

例によって『共に民主党』側は「馬恩赫(マ·ウンヒョク)を任命しないなら与野党協議には応じない」としています。どこまでも「尹大統領罷免 ⇒ 大統領選挙 ⇒ 李在明(イ・ジェミョン)大統領」に向けて突っ走るつもりです。

――で、与野党が対立しており、馬恩赫(マ·ウンヒョク)を任命させてなるものか、と『国民の力』のパク・スヨン議員が断食闘争を始めている――というわけです。


↑一人で断食闘争を始めたパク・スヨン議員(左)を励ますナ・ギョンウォン議員。

断食闘争を行っているパク議員は、以下のように述べています。

「馬恩赫(マ·ウンヒョク)はそもそも判事になったこと自体がありえない人物だ。判事の資格もない」

「彼は大韓民国の憲政に対する信頼がなく、例えば人民労働連盟の創設メンバーであり、決定的な役割を果たした人物だ」

「人民労働連盟の綱領には『6・25戦争(朝鮮戦争のこと:引用者注)は米軍が起こしたものであり、米軍が数百万人の民衆を虐殺した』と主張している。

これは北朝鮮の『南侵説』(南側が先に侵攻してきた説)をそのまま繰り返すものだ。

そんな人物が大韓民国の正統性を無視し、北朝鮮の主張をそのまま受け入れるのは問題だ。

そのような人間が判事になることもありえないのに、6年の任期を持つ憲法裁判官に就任すれば、大韓民国の憲政秩序が大きく揺らぐと考えている」

朝鮮戦争は米軍が先に侵攻した――などという世迷言をいまだに信じているような人物がいるとは驚くべきことですが、(事実だとして)そのような政治志向の人間が、韓国の憲法裁判所の判事になるかもしれないのです。

この一事をもってしても、韓国がいかに左傾化したおかしな国になっているのかが分かります。

(吉田ハンチング@dcp)

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