韓国の次期大統領選挙は2025年06月03日に投開票となります。
有権者の歓心を買うべく、『共に民主党』統一大統領候補である李在明(イ・ジェミョン)さんだけではなく、『国民の力』の金文洙(キム・ムンス)さんも「バラマキ公約」を訴えています。
韓国政府の財政は「火の車」なのにです。
↑左から『国民の力』の金文洙(キム・ムンス)さん。『民主労働党』の権英国(クォン・ヨングク)さん。『改革新党』の李俊錫(イ・ジュンソク)さん。『共に民主党』の李在明(イ・ジェミョン)さん。
『朝鮮日報』が「誰も健全財政を口にしない」と嘆く社説を出しています。
同記事から一部を以下に引用するとこんな具合です。
(前略)
候補たちは連日ばらまき公約を打ち出している。『共に民主党』の李在明(イ・ジェミョン)候補は、児童手当を18歳まで拡大、農村基本所得の支給、小規模事業者の債務帳消し、療養病院の付き添い費用の健康保険支援などを約束している。
『国民の力』の金文洙(キム・ムンス)候補も、踏み石所得の全国拡大、勤労所得税の基本控除の拡大、法人税の最高税率の引き下げなどを公約した。
両候補のばらまき公約を実行するには、李候補は100兆ウォン、金候補は70兆ウォン以上の追加財政が必要だ。
財源確保策について、李候補側は「財政支出構造の調整分、2025~2030年の年間総収入の増加分などで充当」とし、金候補側は「既存予算の再調整、国費・地方費・公共基金の活用、投資誘致」などと述べているが、それが空疎な言葉にすぎないことは当人たちが一番よく分かっているはずだ。
(後略)
「李候補は100兆ウォン、金候補は70兆ウォン以上の追加財政が必要」という総括※がすべてです。
※「一声ナンボ」の話であって李在明(イ・ジェミョン)さんの場合は100兆ウォンでは恐らく足りません。
つまり「無理」ということです。
Money1でも述べてきましたが、韓国政府というのはそもそも600兆ウォンの支出予算も無理な規模なのです。
それが2025年度予算は約673.3兆ウォン。
さらに100兆ウォン、70兆ウォンを積もうというのです。「できるかっ!」です。
大統領候補の皆さんは「できなくても言う」なのですが、できなかったら――これは有権者にウソを言ったことにはならないのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)