先ににわかに信じられない話ですが……とご紹介した『Sky Daily(スカイデイリー)』の記事を書いた記者が逮捕されました。

↑『Sky Daily』の2025年01月16日付けの記事/Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。
同記事は、以下のように書いていました。
(前略)
16日、米軍の情報筋によると、12.3非常戒厳令当日、わが軍の戒厳部隊は米軍と共同作戦で選挙研修院を急襲し、中国国籍者99人の身柄を確保し、逮捕された彼らを米軍側に引き渡した。事情に精通する米軍の情報筋は、「逮捕された中国人スパイ(Chinese spies)は全99人で、平沢港を経て日本の沖縄にある米軍基地に移送された」と本紙に確認した。
これらの者は、米軍の尋問過程で選挙介入の嫌疑をすべて自白したことが明らかになった。
(後略)
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が非常戒厳を宣布、戒厳軍が中央選挙管理委員会に踏み込んだときに合衆国軍が共同作戦をとっており、中国人スパイを99人確保した――と同記事は報じました。
2025年05月20日、ソウル警察庁サイバー捜査隊は、偽計公務執行妨害(選挙管理委員会の業務を妨害したとみなされる)などの容疑で、『スカイデイリー』所属のホ某記者に対し、15日に逮捕状を請求した――と明らかにしました。
韓国メディアによると、記事内に登場する「米軍の情報筋」とされた人物は、アン某氏であることが判明。アン某さんは、マーベルのキャラクター「キャプテン・アメリカ」のコスチュームで極右集会に参加していた人物――となっています。
警察の捜査の結果、アン氏は韓国で兵役を終えた人物であり、アメリカ合衆国に一度も渡航したことがないことが確認された――とのこと。
つまり合衆国とのパイプなど全くなさそうな人物をソースとする記事だったわけです。
当時、韓国の選挙管理委員会はこの報道を全面的に否定。
01月20日に『スカイデイリー』とホ某さんを偽計による公務執行妨害などの容疑で警察に捜査依頼。また、在韓米軍司令部も同日、公式声明を通じて『スカイデイリー』の報道を否定していました。
今回の逮捕状請求を受けて、ソウル中央地裁は2025年5月21日にホ記者の逮捕前審問を行う予定です。
(吉田ハンチング@dcp)