韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が国務総理(首相に相当)に指名した金民錫(キム・ミンソク)議員が疑惑まみれな人物であることが判明しています。

↑人事聴聞会が。
人事聴聞会が開催され、野党『国民の力』側からか鋭いツッコミが行われ、まともに答えられないという醜態をさらしました。
疑惑の中でも問題なのは「所得問題」です。
先に――「所得は5億ウォンしかないのに、なぜ11億ウォンもの支出ができたのか」――と書きましたが、実は支出は11億ウォンではなく「13億ウォン」であったことが分かりました。
金民錫(キム・ミンソク)さんは、どうやって生活できていたのか?――が大いに疑問です。
もし収入をごまかしていたのなら、先にご紹介したとおり――これは脱税案件です。
暗黒街の顔役みたいな人物を社会的に葬りたいなら「脱税」で上げるのが最短の手管です。マフィアのボスであったアル・カポネもこれでアゲられて芋づる式に他の犯罪にも捜査の手が及びました。
(不正を行っていれば)お金の流れを明らかに追っていくことで、矛盾点を見つけることができます。ウラのお金を合法的に表に出すことは至難の業なのです。
大統領の指名だろうが何だろうが、金民錫(キム・ミンソク)さんの主張については極めてウソっぽい話で疑惑があります。
いくら何でも「こいつはダメだろう」というので、ソウル市議である野党『国民の力』のイ・ジョンベさんは、2025年06月19日、ソウル中央地検に金民錫(キム・ミンソク)さんを告発。
2025年06月27日、ソウル中央地検は、金民錫(キム・ミンソク)候補者の――
・収賄
・政治資金法違反
・脱税容疑
に関する告発事件をソウル警察庁へ移送した――と明らかにしました。
これは検察の「逃げ」です。『共に民主党』の「検察官を弾劾する」という動きの標的にされてはかなわん――という態度です。要するにババを警察に回したわけです。
さっそく『共に民主党』は「検察は大統領の人事権と国会の人事聴聞権に対する不当な越権行為を直ちにやめろ」と反発しています。
何度だっていいますが、こんなものは金民錫(キム・ミンソク)さんが納税証明書や銀行口座の履歴などを提出すれば済む話です。
できないのは表に出さないから――としか考えられません。
面白いのは、金民錫(キム・ミンソク)首相候補者の疑惑についての李在明(イ・ジェミョン)さんの反応です。
2025年06月22日、李在明(イ・ジェミョン)大統領は、(統合を装うために)与野党の指導部との昼食会を行いました。

この昼食会で、『国民の力』側は金民錫(キム・ミンソク)さんの疑惑を取り上げたのですが、李在明(イ・ジェミョン)さんは「聴聞会の過程で本人の釈明を見守るのが望ましい」と一蹴しました。
要するに、「頭の上のハエは自分で追い払え」といっているわけで、ハエが李在明(イ・ジェミョン)さん自身に向かわないように一線を画しました。李在明(イ・ジェミョン)さん自身が疑惑だらけの上に裁判※を抱えているわけですから。
※大統領の特権で大統領でいる間は訴追されません。
素晴らしい「K-民主主義」は、こんな疑惑だらけの(恐らく脱税していると考えられる)前科三犯の人物が首相になってもいい――とするのでしょうか。
もっとも、韓国らしい首相だというなら、まさにそのとおりです。
(吉田ハンチング@dcp)






