韓国では最低賃金を巡る戦いが続いています。
2025年07月03日、最低賃金委員会第9回全体会議が開催されました。
↑毎年のことですが、例によってこういう写真となっております。経営側委員のリュ・ギジョンさんと、労働者側委員のリュ・ギソプさん。
2026年度の最低賃金について、第5次修正案として提示されたのは――、
労働者側:1万1,140ウォン(+11.1%)
経営者側:1万130ウォン(+1.0%)
――です。
左が経営者側の委員「リュ・ギジョン」さん。
(韓国労総(韓国労働組合総連盟)事務総長です)
机の前には――、위기상황 명명!(危機状況 明白!)
100万廃業時代
自営業者の現実を考慮せよ!――と書いてあります。
右が労働者側委員の「リュ・ギソプ」さん。
机の前には――、
共に生きよう 最低賃金!
2026年 最低時給
11,500ウォンを保障せよ!――と書いてあります。
韓国はどん底景気なので、労働者側が「もっと上げろ」というのは理解できますが、しかしその結果として雇用がなくなったら元も子もありません。
労働者側の主張する「11.1%上げろ」というのは、消費者物価指数の上昇をはるかに上回るものです。
韓国はもはや低成長期に入っており「とにかく上げろ」はもはや無理なのです。
最低賃金の決定過程は再考する必要があるでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)