2025年07月17日、韓国『SKハイニックス』の株価が暴落しました。以下をご覧ください。

前日、2025年07月16日の終値が「29万6,000ウォン」から、17日の終値「26万9,500ウォン」まで下落しました。
「-9.0%」ですから、まさに暴落と呼んで差し支えない下落です。
時価総額「19兆2,920億ウォン」 が蒸発しました。
なぜ『SKハイニックス』の株価が暴落したのかですが、これは『ゴールドマン・サックス』が「HBM市場の競争激化と価格下落予想」を発表したため――とされています。
読者の皆さまもご存じのとおり、韓国の半導体産業はメモリー半導体の製造に依存しており、汎用製品のDRAMでは中国に追いつかれようとしています。
そのためAI需要で伸びたHBM(High Bandwidth Memory:広帯域幅メモリー)の生産だけが、最後に残った牙城です。
それゆえに、『ゴールドマン・サックス』が「HBM市場の競争激化と価格下落」を示唆したことで、『SKハイニックス』の大量売りが発生したのです。
つまり投資家は――『SKハイニックス』はHBMの売上に依存している。ここが崩れたら業績は傾くぞ――と見ていることを意味します。
実際『カウンターポイント・リサーチ』の推計によれば、2025年第1四半期時点で、『SKハイニックス』のDRAMの営業利益の54%がHBM由来、DRAM売上高に占めるHBMの割合は44%に達しています。
第1四半期営業利益約7兆4,405億ウォンのうち、約3兆ウォンがHBMによるものと推定されているのです。
『SKハイニックス』は07月24日に2025年第2四半期の決算を発表する予定です。これがどのような結果になるのかを見てみましょう。
(吉田ハンチング@dcp)






