2025年07月30日、『韓国銀行』が興味深いデータを公表しました。「2025年第2四半期中の外国為替銀行の為替取引動向」です。
以下をご覧ください。
2025年第2四半期中の外国為替銀行の為替取引動向
□2025年第2四半期中、外国為替銀行の1日平均為替取引(スポット取引および外国為替デリバティブ取引)規模は821.6億ドルで、前期(727.6億ドル)に比べて 94.0億ドル(+12.9%)増加
※2008年の統計改編以降、四半期ベースで過去最大値。直近の最大値は727.6億ドル(2025年第1四半期)
o為替市場の取引時間延長(2024年07月)以降、取引量が着実に増加する中、ドルウォン為替レートの変動性が大きく拡大した上、外国人による国内証券投資の売買額増加などが重なって取引量が拡大
※第2四半期中、市場参加者のドルウォン為替レートに対する見通しが、アジア通貨の強気見通しや国内新政権の政策期待などを背景に、ウォン安から急速にウォン高へと転換したことが主な要因。
以下が取引の推移です。

上掲のとおり、2025年第2四半期に為替取引量が一気に94億ドルも増加しました。
外為取引量が急増している背景には、ドルウォン相場の急激な変動(ボラティリティ拡大)があると『韓国銀行』が説明しています。。
通貨の変動幅が大きくなると、輸出入業者の為替リスクが拡大し、企業の収益予測や価格戦略に不確実性が生じます。
結果として、実体経済の投資意欲が低下し、企業はヘッジコスト(先物などの利用)の拡大が余儀なくされます。
また、外為取引の増加には、外国人による韓国への証券投資の増加が関係していると指摘されています。
この短期的な投機資金の流入は、資産価格の変動を激しくし、市場のバブル化と急落リスクを高めます。
特に、外国人投資家が市場を主導する韓国においては、資本流出入が経済全体を揺さぶる要因になりやすいです。
外為取引の増加は上記のようなリスクがあるのです。
(吉田ハンチング@dcp)







