韓国・李在明が言明「国家財政が厳しく“まく種”にも事欠く」。一方で政府負債1,300兆超え

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2025年08月13日、韓国大統領室で「国の財政節約懇談会」が開催されました。

「国の財政節約懇談会」――「何それ?」と誰もが疑問を持つでしょう。

以下が大統領が本件について出したプレスリリースです(飛ばしていただいて大丈夫です)。

国の財政節約懇談会に関するカン・ユジョン報道官ブリーフィング
2025年8月13日

李在明(イ・ジェミョン)大統領は本日午前10時、大統領室において、財政分野の民間専門家と予算を編成する企画財政部および関係部署の実務公務員とともに「国の財政節約懇談会」を行いました。

今回の懇談会は、低効率予算、慣行的支出、重複事業を整理し、政府予算の執行を効率化するための知恵と意見を集める場でした。

大統領は冒頭発言で、「われわれの時代の課題は成長を回復し、民生を回復させることだ」と述べ、「支出調整を通じて利用可能な資源を確保し、わが政府が目指す本当の成長と民生回復に効率的に投資しなければならない」という趣旨で語りました。

また、その後のテーマ発表と討論で、大統領は、支出構造調整の内容を公開してほしいという専門家の要請に対し、「不要な誤解を招かないよう、決定された予算はすべて公開するように」と指示し、あわせて「民間が新しい視点、第3者の視線で政府予算案を冷静に見て分析してほしい」と求めました。

さらに、乳幼児対象の各種手当を児童基本所得として統合・廃止しようという意見に共感を示し、「供給者中心に断片化されている予算を需要者中心に統合すべきだ」と述べました。

また、地方政府の金庫(公金取扱金融機関)選定と金利の問題を検討すべきだという専門家の提案に注目し、政府レベルで調査し、公表の可否を検討するよう指示しました。

李大統領は懇談会を締めくくり、民間からの提案が予算編成過程によく反映されなければならないと改めて強調しました。

2025年8月13日
大統領室報道官 カン・ユジョン

⇒参照・引用元:『韓国 大統領室』公式サイト「나라재정 절약 간담회 관련 강유정 대변인 브리핑」

これだけでは何の会議なのかまったく分からないのですが、これはけっこう深刻な会議です(オレはこんなに深刻に考えているよ――というアピールでもあります:韓国の左派・進歩系はええ格好しいばかりです)。

この会議の場で、李在明(イ・ジェミョン)さんが何を述べたのかを韓国メディアの報道から以下に引いてみます。

大統領は「今、われわれの時代の課題は成長を回復し、また民生を回復させることだ」とし、

「農業にたとえるなら春にまく種が必要だが、国家財政がその役割をしなければならないにもかかわらず、最近は国家財政があまりにも脆弱になり、種をまくための種子すら不足している状態だ」と指摘した。

続けて「いわゆる成長の呼び水の役割を財政が担わなければならないのに、税収も減少し、経済成長も悪化し、それに伴って税収も大きく減少し、国家財政の余力が非常に脆弱だ」と述べた。

大統領は懇談会に出席した各省庁関係者に対し、歳出構造調整の方策について意見を求めた。

大統領は「歳出を調整して利用可能な資源を確保し、非効率な予算支出も効率的な支出に転換しなければならない」とし、「良い意見を出してくれれば、予算編成過程でうまく反映させたい」と述べた。

限られた財源へのもどかしい心境も吐露した。大統領は「私も国家の家計を運営してみると、やるべきことは多いのに使える金はなく、本当に悩みが多い」とし、「共に悩んでみたい」と語った。
(後略)

李在明(イ・ジェミョン)さんは、種をまかなきゃならないのに、その種を用意するお金がない――と嘆いています。

お金を捻出するために「歳出の構造」を変えようとし、「国の財政節約懇談会」が開催された、というわけです。

Money1でもご紹介しているとおり、韓国政府はまた政府負債の積み上げに勤しんでいます。

国会予算政策処(略称「NABO」)のリポート「2025年第2次補正予算案分析」によると、第2次補正予算編成によって、2025年の政府負債は「1,300兆6,000億ウォン」に達すると見込まれるのです。

1年間で「125兆4,000億ウォン」増えることになります。

李在明(イ・ジェミョン)さんは、210兆ウォンの財政投資を行う――とぶち上げました。

韓国政府はどこまでいけるでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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