米国『テスラ』死亡事故で100万ドルの訴訟。発火炎上・断電後にドアが開けられなかったのは「欠陥設計」と主張

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↑ポリゴン数の非常に少ない奇抜なデザインで世界の度肝を抜いた『Tesla』のCybertruck。

2024年04月に『Tesla(テスラ)』のCybertruck(サイバートラック)を購入したMichael Sheehan(マイケル・シーアン)さん。08月03日にヒューストンの東30マイルのビーチシティ付近で道路から外れて暗渠に転落して衝突。


↑事故現場を検証する警察の皆さん。

サイバートラックは発火して炎上し、シーアンさんは亡くなりました。

この事故について、2025年06月、遺族は『テスラ』の責任を問う、100万ドル超の賠償を求め訴訟を起こしました。

訴訟によると――、

サイバートラックの電動ドアは断電後に開かず、外部ドアハンドルも作動せず、車内の手動解放ロックは「緊急時には非常に見つけにくい」ものであり、『テスラ』はまた、車主が事故後に車外へ脱出するための「十分な警告や訓練」を提供していなかった

――としています。シーアンさんは5,000°F(約2,760°C)の烈火に焼かれ、骨は灰となったと。

シーアンさんの奥さん(未亡人)と両親は、テスラが欠陥設計の車両を販売し、本来であれば生存できたはずの事故を致命的な火災に変えたと訴えています。

事故時にはシーアンさんは飲酒運転をしていたとのことですが、「それでも彼を死に追いやるべきではなかった」というのが主張です。

この訴訟では同時にアルコールを提供した「バー」も被告として挙げています。事故前にシーアンさんに過剰なアルコールを提供したから――という主張です。

2023年にCybertruckが発売されて以降で、サイバートラックを運転して衝突死した最初の事例と報じられています。

『テスラ』はサイバートラックの発売以来、少なくとも8回のリコールを実施。アクセルペダルの脱落や車体パネルの剥離などの欠陥が含まれています。

サイバートラックは中古市場で大幅に価値を落とし、販売も低迷している――とも報じられています。この事故は飲酒運転による交通事故だったかもしれませんが、せめてクルマが炎上しなければ、シーアンさんは命だけは助かったかもしれません。

(吉田ハンチング@dcp)

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