2025年10月02日、『韓国銀行』は「2025年08月の国際収支統計」を公示しました。
経常収支を見てみます。
↑黄色でフォーカスしているのが2025年08月の経常収支。金額の単位は10万ドルです。2025年08月
貿易収支：93億9,780万ドル
サービス収支：-21億2,340万ドル
第1次所得収支：20億6,720万ドル
第2次所得収支：-1億9,280万ドル
経常収支（上記4つの合計）：91億4,880万ドル⇒データ出典：『韓国銀行』公式サイト「ECOS」
経常収支は「91億4,880万ドル」の黒字となりました。
経常収支は約91億ドルの黒字となって良かった、シャンシャン♪――で韓国メディアは終わらせるかもしれませんが、今回の国際収支統計には興味深い点があります。
金融収支統計の証券投資（Portfolio investment）の負債の部です。これは「外国から韓国証券にいくらお金が投入されたのか」を示しています。
以下をご覧ください。
↑黄色でフォーカスしているのが金融収支の証券投資の「負債の部」――の（左から順に）合計、株式への投資、債券への投資です。
2025年08月はたったの「2億9,050万ドル」しかありません。
内訳は、
株式：1億6,660万ドル
債券：1億2,390万ドル
証券投資計：2億9,050万ドル
――となります。前月の「07月」が（外国 ⇒ 韓国）債券投資額は「40.5億ドル」でしたから、対前月比で「約96.9％」も減少しました。
2025年01～08月の推移をグラフにすると以下のようになります。
08月に韓国債券への資金投入が急減しました。「なんだこりゃ」です。
韓国政府が「外国からの投資を歓迎」などと中国みたいなことをいっているにもかかわらず、これです。
株式市場への投資が09月には急増しましたので、これが国際収支統計にどのように現れるのか、次月の公表を見てみましょう。
追記
当月はちょっと不思議なことがあるのです。いつもなら毎月月初に公表される外貨準備高がまだ公表されていません（2025年10月06日時点）。
毎月、（前月の）外貨準備高の公表 ⇒ 国際収支統計の公表という順番なのですが……。恐らく秋夕の連休の都合だと思われるますが。
（吉田ハンチング＠ｄｃｐ）
