2025年10月30日、韓国『現代自動車』の2025年第3四半期の業績が公表されました。
2025年第3四半期
総売上:46兆7,214億4,800万ウォン(+8.8%)
営業利益:2兆5,372億6,600万ウォン(-29.1%)
当期純利益:2兆5,481億8,300万ウォン(-20.5%)2025年第1~3四半期累計
総売上:139兆4,158億8,600万ウォン(+8.4%)
営業利益:9兆7,724億7,200万ウォン(-14.4%)
当期純利益:9兆1,807億4,700万ウォン(-14.6%)※( )内は対前年同期比の増減
⇒『韓国金融監督院 公示システムDART』公式サイト
『現代自動車』の業績が急激に傾きました。
総売上は対前年同期比で「+8.8%」増加しましたが、営業利益は「-29.4%」の激減です。
利益が約3割も蒸発したのです。
当期純利益は対前年同期比「-20.5%」。2割減です。
もちろんアメリカ合衆国・トランプ政権による高関税政策の影響です。
ご注目いただきたいのは、営業利益率の急降下です。
総売上「約46.7兆ウォン」で、営業利益「約2.5兆ウォン」ですから、2025年第3四半期は営業利益率が「約5.4%」です。
2025年第1・2四半期累計(上期合計)
総売上:約92.7兆ウォン
営業利益:約7.2兆ウォン
⇒ 営業利益率:約7.7%
上期末時点と比較して第3四半期は営業利益率が「1.8%ポイント」も下がりました。
これは――高関税が科せられて販売価格が上昇し、価格戦闘力を喪失するのを避けるために――上がった分の費用を負担して利益を圧迫したためと見られます。
合衆国市場での価格競争力維持のための販促費・インセンティブ増(=実質的な値引き吸収)が効いたのです。
09月に行われた投資家向け説明では、25%関税圧力を理由に通期営業利益率目標を6~7%へ引き下げ、合衆国での現地生産比率を引き上げる――としていたのですが、営業利益率はその目標の下をくぐりました。
(吉田ハンチング@dcp)







